MotoGP第13戦オーストリアMoto3クラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、オーストリアの中北部にあるレッドブルリンクで開催された。日本時間午後3時40分(現地時間午前8時40分)から30分間行なわれたフリー走行2は、気温19度、路面温度25度、湿度72%、昨夜は雷など鳴ったが、青空が広がった。現地は、土曜日早朝から見守る熱心な観客も多かった。

この走行では、マキシモ・キレス(KTM)が6周目1分39秒842を記録し、コースレコードを更新。キレスは7周目1分39秒639まで歴代コースレコードを縮めてトップだった。2番手アンヘル・ピケラス(KTM)1分39秒787、3番手バレンティン・ペローネ(KTM)1分39秒805。山中琉聖(KTM)は1分40秒545で12番手、古里太陽(ホンダ)は1分40秒651で15番手だった。3コーナーでダビド・アルマンサ(ホンダ)、4コーナーではコーマック・ブキャナン(KTM)が2回転倒、昨日のプラクティスに続き、4コーナー周辺での転倒やスリップが多かった。

日本時間午後7時45分(現地時間午後12時45分)から15分で争われた予選Q1は、気温24度、路面温度36度、湿度58%、部分的に曇ったドライコンディション。風も強くなかった。5周目1分40秒620を記録した後に転倒があったものの、二コラ・カラッロ(ホンダ)がトップだった。2番手ジェイコブ・ルールストン(KTM)1分40秒952、3番手マルコス・ウリアテ(KTM)1分41秒123、4番手ブキャナン1分41秒144。以上4名が予選Q2進出を決めた。

日本時間午後8時10分(現地時間午後1時10分)から15分で競われた予選Q2は、気温26度、路面温度39度、湿度52%、雲はあるものの青空も見えるドライコンディション。前半はピケラスが2周目に記録した1分39秒984でトップだった。中盤は4周目に1分40秒084を記録して山中が2番手に上がった。その後、最後のタイムアタックは各チームがお互いの様子を伺う状況となり、残り時間1周ギリギリでの戦いとなった。最終の8周目ペローネが1分39秒938を記録、トップタイムとなり、自身初のMoto3クラスポールポジションを獲得した。

2番手ピケラス、山中は最終ラップ4コーナーで転倒したものの、4周目の記録で3番手フロントロウを獲得。古里は3周目の1分40秒666で15番手。明日の決勝は5列目スタートとなる。イエローフラッグ中の転倒などの理由で、16番グリッドのウリアテと26番グリッドのヴィセンテ・ペレス(ホンダ)には、ダブルロングラップペナルティーが科されている。明日は、日本時間午後6時(現地時間午前11時)から20周で決勝が開催される。

2021年以来のアルゼンチン人ポールシッター、バレンティン・ペローネ(KTM)
MotoGP第13戦オーストリアMoto3予選
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 バレンティン・ペローネ KTM 1分39秒938 Q2
2 アンヘル・ピケラス KTM 1分39秒984 Q2
3 山中琉聖 KTM 1分40秒084 Q2
4 デニス・フォッジャ KTM 1分40秒090 Q2
5 マキシモ・キレス KTM 1分40秒117 Q2
6 アドリアン・フェルナンデス ホンダ 1分40秒264 Q2
7 アルバロ・カルペ KTM 1分40秒353 Q2
8 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM 1分40秒401 Q2
9 ダビド・アルマンサ ホンダ 1分40秒448 Q2
10 ジョエル・ケルソ KTM 1分40秒468 Q2
15 古里太陽 ホンダ 1分40秒666 Q2