MotoGP初開催となったハンガリーのバラトンパーク。MotoGPライダーたちは新コースを『一風変わったサーキット』と表現した。このコースは、ほかのどのサーキットとも明らかに異なる。全長は4115メートルで、シケインが5個。そのうちのいくつかは、少ないランオフエリアに配慮するために導入されたコーナーもある。
この変更の結果、チームは使用するギアボックスの再検討を余儀なくされた。6速がいいのか、5速で十分か、1速から5速か、2速から6速か……。金曜日の最初のセッションでは、多くのライダーが異なるギアボックス仕様のマシンをテストしていた。
ドゥカティは開幕前に6人のGPライダーが新コースをテストした。理論上、少なくともライバル勢に対して有利だった。ただし、KTMのテストライダーとして新コースを事前に走行していたポル・エスパロガロは例外だ。
SBKのハンガリーでのレースは参考になったが、トプラク・ラズガットリオグルとマルク・マルケスの走りを比較すると、SBKマシンがシケインを1速で走るのに対し、マルクは2速を使っていた。ちなみにバラトンパークでのSBKはスタート後の最初のシケインが非常に厳しいことが示された。予選順位は常に重要だが、バラトンパークは特にグリッドが大事になるだろう。
バラトンパークのもう一つの注目点は、グリップの低さだ。これはセッションを重ねるにつれ、タイヤのラバーが蓄積され、改善されるだろう。
最後に一つ。ドゥカティのテストではセクター1でマルクが最速。セクター2はフェルミン・アルデゲールが最速。セクター3の最速はフランチェスコ・バニャーヤだった。
(マニュエル・ペチーノ)