MotoGP第15戦カタルニアMoto3クラス3日目、決勝が日曜日、スペイン東部、カタルニア・サーキットで開催された。日本時間午後6時(現地時間午前11時)から18周で開催された決勝は、気温25度、路面温度29度、湿度70%、雲の多いドライコンディション。風は強くないが、昨日までの二日間とは違い、湿度が高い蒸し暑い天気だった。
スタートはP.P.スタートのダビド・アルマンサ(ホンダ)がホールショット。2番手ジョエル・ケルソ(KTM)と激しいトップ争いで、トップがケルソに代わり2周目に入った。続いて、アルマンサ、ダビド・ムニョス(KTM)、好スタートで順位を上げたマキシモ・キレス(KTM)、アウグスト・フェルナンデス(ホンダ)、グイド・ピニ(KTM)、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)、古里太陽(ホンダ)、ジェイコブ・ルールストン(KTM)のトップ10。
ペナルティーで最後尾、26番グリッドスタートだった山中琉聖(KTM)は1周目を22番手、2周目は18番手、3周目には16番手まで一気に順位を上げた。3周目には5番手に着けていたルエダがロングラップへ入り、順位を落とす。トップ争いは再びアルマンサがトップに立ち、混戦が続いた。ロングラップで順位を落としたルエダと最後尾スタートからの猛追を続ける山中は、着実に順位を上げ、折り返し9周目では、ルエダ5番手、山中11番手まで上がっていた。
先頭集団は激しい混戦が続く中、一時は6番手まで順位を上げていたルールストンが10周目にマシントラブルで停止、リタイア。サイドbyサイト、テイルtoノウズの先頭集団の中で、残り10周を迎える11周目、ポイントリーダーのルエダが先頭に立った。11番手の山中も、先頭集団に加わっていた。
15周目には先頭集団に居た古里が1分47秒873のレース最速ラップを叩き出し、トップのルエダを捉えようとした。トップはルエダのまま迎えた最終ラップ、ホームストレートでピケラス、アルマンサ、古里がルエダに並び、1コーナーではピケラス、アルマンサ、古里の順になった。更に古里はアルマンサもかわし、2番手に上がった。古里はピケラスを捉えようと後ろに着けたが、最終コーナーでルエダが古里をインからかわし、トップはピケラス。2位ルエダ、古里は3位でチェッカーを受けた。トップ3の差は0.156、ルエダと古里の差は0.075だった。古里は第4戦カタールGP以来の表彰台。4位アルマンサ、5位フェルナンデス、ホンダ勢が3-5位を獲得。最後尾スタートの山中は一時6番手まで順位を上げ、混戦の中、9位でチェッカー。
年間ポイントはルエダが270で依然トップ、2番手ピケラスが206で二人の差は64まで縮まった。3番手は168ポイントで誕生日後の第3戦から出場開始のルーキー、キレス。古里は103ポイントで7番手、山中は97ポイントで11番手。計算上、二人にもまだチャンピオンの可能性は残っている。次戦は、来週、9月12日、金曜日から第6戦サンマリノGPが始まる。

MotoGP第15戦カタルニアMoto3決勝 |
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | アンヘル・ピケラス | KTM | |
2 | ホセ・アントニオ・ルエダ | KTM | 0秒081 |
3 | 古里太陽 | ホンダ | 0秒156 |
4 | ダビド・アルマンサ | ホンダ | 0秒229 |
5 | アドリアン・フェルナンデス | ホンダ | 0秒542 |
6 | グイド・ピニ | KTM | 0秒587 |
7 | ジョエル・ケルソ | KTM | 0秒773 |
8 | ダビド・ムニョス | KTM | 1秒216 |
9 | 山中琉聖 | KTM | 1秒240 |
10 | バレンティン・ペローネ | KTM | 1秒289 |