SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦フランスラウンドは、フランスのマニクールサーキットでスーパーポールレース、レース2が開催された。
SBK
SBKのレース2は、気温23度、路面温度29度のドライコンディションの下、21周で争われた。
ポールポジションからトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が好スタートを切り、ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が2番手、アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)が3番手で続く。
ラズガットリオグルは4周目にはブレガとの差を約1秒、中盤の10周目には約3秒半と開きトップを独走。終盤にはその差を約8秒5まで広げ、フランスラウンドを完全制覇、4戦連続、今シーズン5回目のハットトリックを達成した。
ブレガは3周目以降は3番手以下とのリードを広げ、ラズガットリオグルに迫ることはできなかったが、8秒087差の2位に入賞した。
3番手争いは序盤はアレックス・ロウズ、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、ジョナサン・レイ(ヤマハ)がポジション争いを展開。中盤の9周目にレイが3番手に浮上するが、11周目にアレックス・ロウズが抜き返し、レイは4番手に後退。その後はアレックス・ロウズが単独3番手で周回を重ね、3位に入賞した。
4番手争いは中盤にレイ、ペトルッチの競り合いに、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)、チャビ・ビエルへ(ホンダ)が加わり、ファン・デル・マークがペトルッチ、レイを交わして4番手に浮上。さらにこれに続いたバウティスタが15周目にペトルッチとレイ、ファン・デル・マークも交わして4番手に浮上すると、3番手のアレックス・ロウズを追ったが背後に迫るまでには至らず、4位に入賞した。
ファン・デル・マークが5位に入賞。6位にレイ、7位にビエルヘが続き、ペトルッチは8位でゴールとなった。
22番グリッドから追い上げた9位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、10位にドミニク・エガター(ヤマハ)が入賞。ギャレット・ガーロフ(カワサキ)が11位、アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)が12位、レミー・ガードナー(ヤマハ)が13位、タラン・マッケンジー(ドゥカティ)が14位、セルジオ・ガルシア(ホンダ)が15位に入賞した。
アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)は終盤に11コーナーのショートカットでロングラップペナルティを受けて16位、バハティン・ソフォグル(ヤマハ)が17位、ザクワン・ザイディ(ホンダ)が18位でチェッカーを受けた。
ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)、ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ)、ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)はピットに戻ってリタイア。サム・ロウズ(ドゥカティ)はマシントラブルでリタイア。ティト・ラバット(ホンダ)はピットに戻ってリタイアとなった。
SSP
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は、気温29度、路面温度38度のドライコンディションの下、19周で争われた。
ポールスタートのジャン・オンジュ(ヤマハ)がレースをリード。オンジュは序盤にリードを築くと単独トップで周回を重ねる。2番グリッドのステファノ・マンジ(ヤマハ)は1周目を3番手で終え、3周目に2番手に浮上するが、この時点でオンジュとの差は約3秒あった。
マンジは終盤にその差を縮め、最終ラップにオンジュの背後に迫ると、11コーナーの進入でパス。そのままトップでチェッカーを受け、土曜日に続いてダブルウインを飾った。
オンジュは最後に2番手に後退し、0秒554差の2位に。3番手争いは、トム・ブース-アモス(トライアンフ)、ジェレミー・アルコバ(カワサキ)、コレンティン・ペロラーリ(ホンダ)、シモン・イェスパセン(ドゥカティ)の4人が中盤すぎからに接戦を展開。終盤にブース-アモスが抜け出し3位表彰台を獲得。アルコバが4位、ペロラーリが5位、イェスパセンが6位に入賞した。
岡本裕生(ヤマハ)は18位、鳥羽海渡(ホンダ)は22位でチェッカーを受けた。
SSP300
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は、気温27度、路面温度37度のドライコンディションの下、11周で争われた。
序盤から大きな集団による接戦のバトルが展開。中盤すぎには8人ほどのトップ集団によるバトルとなり、最終ラップまで接戦が続く。
最終ラップ、ダビド・サルバドール(カワサキ)とレース1のウイナー、ロリス・ベネマン(カワサキ)がトップを争い、サルバドールが先行。ベネマンも続いていたが、最終シケイン手前の15コーナーの進入でトップ集団の中からジェフリー・ブイス(KTM)が転倒、ベネマンがこれに巻き込まれて転倒してしまう。
サルバドールが今シーズン初優勝を達成、2位にマッテオ・バヌッチ(ヤマハ)、3位にカーター・トンプソン(カワサキ)が入賞した。ベネマンは再スタートし、14位に入賞した。
FIM WCR
FIM WCR(ウーマンズ・レーシング世界選手権)のレース2は、気温25度、路面温度33度のドライコンディションの下、11周で争われた。
ポールスタートのクロエ・ジョーンズ(ヤマハ)がレースをリード、マリア・エレーラ(ヤマハ)、ビアトリス・ネイラ(ヤマハ)が続く。レースは序盤から終盤まで、ルシー・ブデセル(ヤマハ)、ロベルタ・ポンジアーニ(ヤマハ)を加えた5人の集団によるトップ争いとなり、残り2周でトップに立ったネイラが優勝し、今シーズン4勝目を達成。僅差の2位にジョーンズ、3位にブデセルが入賞した。
ポイントリーダーのエレーラはトップに立ちながら、終盤にトップ集団の後方に下がり、3位と0秒122差の4位でゴール、今シーズン初めて表彰台を逃した。
SBK第9戦フランス SBK レース2 リザルト(21周)
1 | トプラク・ラズガットリオグル(BMW) | 33分52秒845 |
2 | ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) | 8秒087 |
3 | アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ) | 12秒123 |
4 | アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) | 13秒806 |
5 | マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) | 16秒293 |
6 | ジョナサン・レイ(ヤマハ) | 17秒039 |
7 | チャビ・ビエルへ(ホンダ) | 17秒674 |
8 | ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) | 18秒394 |
9 | アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) | 19秒002 |
10 | ドミニク・エガター(ヤマハ) | 20秒030 |
11 | ギャレット・ガーロフ(カワサキ) | 20秒992 |
12 | アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ) | 22秒689 |
13 | レミー・ガードナー(ヤマハ) | 24秒930 |
14 | タラン・マッケンジー(ドゥカティ) | 29秒732 |
15 | セルジオ・ガルシア(ホンダ) | 31秒143 |
16 | アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ) | 34秒476 |
17 | バハティン・ソフォグル(ヤマハ) | 34秒773 |
18 | ザクワン・ザイディ(ホンダ) | 1分09秒511 |
RET | ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ) | 6周遅れ |
RET | ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ) | 11周遅れ |
RET | ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ) | 11周遅れ |
RET | サム・ロウズ(ドゥカティ) | 15周遅れ |
RET | ティト・ラバット(ホンダ) | 15周遅れ |