全日本ロードレース第5戦九州のJSB1000レース1は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。

15周のレース。好スタートを切ってホールショットを奪ったのは野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)。中須賀、名越哲平(SDG Team HARC-PRO.Honda)、岩田悟(Team ATJ)と続く。追い上げきた長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)はオーバーランで後退。

野左根、中須賀、名越、岩田に津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)を加えた5台でトップ集団が形成される。その後ろでは鈴木光来(TeamATJ)と伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)が6位争いを展開しながら首位集団のテールにつける。

野左根は首位キープ。背後では中須賀、岩田、津田、名越がところどころで順位を入れ替える。

4周目に中須賀がトップ浮上。中須賀はすぐにペースアップ。後続を引き離しにかかる。後方では鈴木、伊藤を含めて6台でのし烈な2位争いが開始される。

6周目には津田がセカンド集団トップに浮上。津田は徐々に後続を引き離して単独2位走行に移行。8周目に3位争い集団の先頭に出た名越が猛然と津田を追いかけ始める。その名越に追従したのが野左根。3台が混戦状態になったことで伊藤、岩田が加わる。この激しい展開に鈴木は遅れて単独7番手走行に。

その間、中須賀は一人旅。

最終ラップ。急に大雨に見舞われた。中須賀は翻弄されることなく大差をキープして優勝。セカンド集団は降雨で名越が転倒。集団トップでゴールしたのは野左根。津田が表彰台を獲得した。