MotoGP第16戦サンマリノMoto3クラス3日目、決勝が日曜日、イタリア、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された。日本時間午後6時(現地時間午前11時)から20周で争われた決勝は、気温26度、路面温度26度、湿度54%、昨夜降った雨も乾き、風も強くなく、雲が少しあるものの晴れたドライコンディション。

スタートはP.P.から好スタートのバレンティン・ペローネ(KTM)と2番グリッドスタートのジョエル・ケルソ(KTM)が序盤からトップを入れ替え激しいバトルで始まった。トップ集団はテイルtoノウズで続き、ケルソ、ダビド・ムニョス(KTM)、ペローネ、ジェイコブ・ルールストン(KTM)、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、アルバロ・カルペ(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)、山中琉聖(KTM)、古里太陽(ホンダ)のトップ11で2周目に入った。

先頭集団は激しく混戦が続き、5周目にはペローネとムニョスが接触、ムニョスはグラベルへ入り20番手前後まで順位を落とした。代役参戦のアルビ・アディタマ(ホンダ)はマシントラブルでピットイン、リタイア。6周目にはスポット参戦のマルコス・ルダ(ホンダ)が転倒、リタイア。二コラ・カラッロ(ホンダ)はピットイン、再スタートした。

7周目には、ケルソとトップ争いを続けていたルエダが先頭に立つ。その後もケルソ、キレスはルエダから離されることなく、フェルナンデス、ペローネ、ピケラス、ルールストンまでの先頭集団は激しいバトルを続けた。トップ7の集団からは3秒程度離れ、8番手をアルマンサ、山中、カルペ、グイド・ピニ(KTM)、古里らで争っていた。スポット参戦のイバン・ベルフォード(ホンダ)は転倒、リタイア。

折り返してもトップはルエダ、大きく離されることはなく、ケルソとキレスは激しい2番手争いを続けた。更にフェルナンデス、ペローネ、ピケラスも続いた。ルールストンは徐々に先頭集団からは離され、単独7番手となった。その後ろでは、山中、ピニ、アルマンサ、カルペ、古里、ルカ・ルネッタ(ホンダ)らが8番手を争った。更に後方ではエディー・オシア(ホンダ)がマシントラブルでリタイア。

緊迫したトップ争いが続く中、15周目に地元イタリア出身のルネッタが転倒、リタイア。接触を避け、アルマンサが順を落とす。ラスト3周となる18周目には、ペローネ、キレスがルエダを捉え、最終ラップはキレスがトップで迎えた。2番手に居たペローネはミスで順位を落とす、トップはキレスのまま迎えた最終コーナー、インにルエダが入り、そのままトップでチェッカー。0.113差の2位がキレス。ホームストレートでキレスに並びかけたフェルナンデスが、キレスと0.004差で3位。4位ケルソ、5位ピケラス、6位は11周目にレース最速の1分40秒463をマークしたペローネ、7位にはペローネとの接触で大きく順位を落としていたムニョスが入った。山中は8位、9位ピニ、10位カルペ、11位ルールストン。古里は12位。

自身でも自己ベストのレースの一つと語ったポイントリーダーのルエダが優勝し、ポイントを295まで伸ばした。2番手ピケラスは217ポイント、ルエダとは78ポイント差となった。3番手はルーキーのキレス188ポイント。古里は107ポイント9番手、山中は105ポイント10番手。次戦は2周間後の9月26日、金曜日から遂に第17戦となる日本GPが始まる。

優勝したホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)から6位のバレンティン・ペローネ(KTM)までのタイム差が1秒以内(0.936)という激戦だった

 

MotoGP第16戦サンマリノMoto3決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM
2 マキシモ・キレス KTM 0秒113
3 アドリアン・フェルナンデス ホンダ 0秒117
4 ジョエル・ケルソ KTM 0秒164
5 アンヘル・ピケラス KTM 0秒456
6 バレンティン・ペローネ KTM 0秒936
7 ダビド・ムニョス KTM 8秒623
8 山中琉聖 KTM 8秒806
9 グイド・ピニ KTM 9秒056
10 アルバロ・カルペ KTM 9秒523
12 古里太陽 ホンダ 11秒022