MotoGP第16戦サンマリノMoto2クラス3日目、決勝が日曜日、イタリア、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された。日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から22周で開催された決勝は、気温26度、路面温度30度、湿度52%、雲はあるものの青空も見えるドライコンディション。スタート前、アドリアン・ウエルタス(カレックス)はマシントラブルでピットレーンスタートを余儀なくされた。

スタートは、2番グリッドから好スタートで地元イタリア出身のセレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)がホールショットを奪った。続いて、P.P.スタートのダニエル・オルガド(カレックス)、ディオゴ・モレイラ(カレックス)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、セナ・アギウス(カレックス)、バリー・バルタス(カレックス)、トニー・アルボリーノ(ボスコスクーロ)、アルベルト・アレナス(カレックス)、アロン・カネト(カレックス)、イザン・グエバラ(ボスコスクーロ)、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、ダビド・アロンソ(カレックス)、佐々木歩夢(カレックス)のトップ14で2周目を迎えた。

スタート直後、カネトとジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)の接触があり、ディクソンは順位を落とした。3周目、ピットレーンスタートだったウエルタスが転倒、リタイア。4周目には4番手を走行していたゴンザレスが1分34秒759のレース最速を記録して前を追った。序盤から、激しい5番手争いをしていたアギウスとバルタスは、バルタスが前にでた。

10周目を迎えても、トップのビエッティは2番手オルガドと0.4前後の差を保ち走行を続けた。後方では、ホルヘ・ナバロ(フォワード)と國井勇輝(カレックス)が転倒、リタイア。11周目に入ると、バルタスがモレイラもかわして4番手に上がった。残り10周となる13周目に入ると、トップのビエッティは2番手オルガドとの差を0.6以上に広げ、独走状態に入っていた。バルタスはモレイラに続き、ゴンザレスも捉え3番手まで浮上した。

ビエッティは20周までほぼ1分35秒台を保ち、トップを守る。その後方では、2周目以降、安定して1分35秒台を刻み続けたバルタスが19周目にオルガドも捉えて2番手に立った。ビエッティは最後までで首位を守り、今季初優勝。2位は0.747差まで追い上げたバルタス。オルガドは終盤1分36秒台にタイムを落とし3位。4位モレイラ、5位アギウス、6位ゴンザレス、7位カネト、8位アロンソ、9位アルボリーノ、10位グエバラ、11位アレナス、12位ダニエル・ムニョス(カレックス)、13位オルトラ。佐々木は14位に入り2ポイント獲得した。

年間ポイントは、ポイントリーダーのゴンザレスが227、2番手モレイラ188、同点で優勝回数がモレイラよりも少ないカネトが3番手、バルタスが4番手173、ディクソン5番手で152、ビエッティは141ポイントで6番手。7番手オルガド128、8番手アギウス104、9番手アレナス101、10番手はケガで欠場中のデニス・オンジュ(カレックス)100。計算上では11番手92ポイントのマルコス・ラミレス(カレックス)まで、チャンピオンの可能性がある。

次戦は2週間後の9月26日、金曜日から第17戦日本GPが遂に始まる。

今季初優勝のセレスティーノ・ビエッティ(カレックス/前)と2戦連続表彰台獲得のダニエル・オルガド(カレックス/後)

 

MotoGP第16戦サンマリノMoto2決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 セレスティーノ・ビエッティ ボスコスクーロ
2 バリー・バルタス カレックス 0秒747
3 ダニエル・オルガド カレックス 3秒911
4 ディオゴ・モレイラ カレックス 4秒246
5 セナ・アギウス カレックス 7秒973
6 マニュエル・ゴンザレス カレックス 8秒394
7 アロン・カネト カレックス 9秒752
8 ダビド・アロンソ カレックス 10秒446
9 トニー・アルボリーノ ボスコスクーロ 11秒078
10 イザン・グエバラ ボスコスクーロ 12秒722
14 佐々木歩夢 カレックス 18秒318
RT 國井勇輝 カレックス