SBK(スーパーバイク世界選手権)第10戦アラゴンラウンドは、スペインのモータランド・アラゴンでレース2が開催された。
SBK
SBKのレース2は気温26度、路面温度31度のドライコンディションの下、18周で争われた。
ポールポジションからニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)がレースをリード。トプラク・ラズガットリオグル(BMW)が2番手で続き、1周目には3番手以下に約コンマ5秒、2周目には約1秒のリードを取って、ブレガとラズガットリオグルが後続を引き離して接戦のトップ争いを展開する。
スーパーポールレースと同じく、ブレガはバックストレートから最終コーナーを、ラズガットリオグルは7コーナー、15コーナーを勝負所として、序盤から何度もポジションの入れ替えを繰り返しながら周回を重ねていく。
レース中盤の12周目の7コーナーで、ラズガットリオグルのラインがワイドになり、これでブレガとの差が約1秒3へと広がる。その後、ブレガを追ったラズガットリオグルだったが、その差は縮まらず、レース終盤には2秒以上と差が広がってしまう。
単独トップとなったブレガは順調に周回を重ねて、今シーズン通算10勝目(フルレースでは7勝目)を記録した。
ラズガットリオグルは3秒248遅れの2位に入賞。ランキングトップをキープしているが、ランキング2位のブレガとの差は36ポイントに縮まった。
3位に4周目以降、3番手で周回を重ねたアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が入賞し、3位表彰台を獲得した。
4位にアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、5位にジョナサン・レイ(ヤマハ)、6位にアレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)、7位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、8位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、9位にアクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)、10位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)が入賞した。
タラン・マッケンジー(ドゥカティ)が11位、レミー・ガードナー(ヤマハ)が12位、ドミニク・エガター(ヤマハ)が13位、ギャレット・ガーロフ(カワサキ)が14位、ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)が15位に入賞。
ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)はスーパーポールレースでの接触転倒のペナルティとして、ダブルロングペナルティを受け、16位でゴール。ティト・ラバット(ヤマハ)が17位、トーマス・ブライドウェル(ホンダ)が18位、サム・ロウズ(ドゥカティ)は6番手走行中の17周目の14コーナーで転倒、再スタートして19位でチェッカーを受けた。ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ)は一度ピットに入った後、再びコースインして2周遅れの20位。
マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)は17周目の16コーナーで転倒リタイア、ザクワン・ザイディ(ホンダ)は12周目の9コーナーで転倒リタイア、バハティン・ソフォグル(ヤマハ)は11周目の12コーナーで転倒リタイアとなった。
SSP
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温26度、路面温度32度のドライコンディションの下、15周で争われた。
ジャン・オンジュ(ヤマハ)が序盤からレースをリード、フィリップ・エッテル(ドゥカティ)、バレンティン・デビス(ドゥカティ)が続く。1周目を2番手で終えながら、2周目を4番手、3周目から中盤まで5番手につけていたステファノ・マンジ(ヤマハ)が中盤すぎからトップ争いの集団に追いつき、9周目には2番手に浮上。そこからオンジュと接戦のトップ争いを繰り広げる。
残り4周でマンジがトップに立つが、オンジュもすぐにポジションを奪い返し、終盤は二人によるトップ争いに、デビス、エッテルが僅差で続く展開となる。
最終ラップの1コーナーにトップで入ったのはマンジだったが、バックストレートでマンジのスリップから抜け出したオンジュが先行し、今シーズン6勝目を記録。マンジは0秒027の僅差の2位入賞となった。マンジと0秒119差の3位にデビスが入賞して表彰台を獲得。
エッテルはデビスから0秒353差の4位でチェッカーを受けた。岡本裕生(ヤマハ)は26位でゴール。鳥羽海渡(ホンダ)は22番手を走行中の8周目の8コーナーで転倒を喫しリタイアとなった。
SSP300
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は気温26度、路面温度31度のドライコンディションの下、11周で争われた。
3番グリッドからスタートし、1周目からトップに立ったマッテオ・バヌッチ(ヤマハ)が、2周目には2番手以下に1秒3のリードを取ると、その後も周回ごとにその差を広げて独走。最終的には10秒135の大差をつけて今シーズン初優勝を飾った。
2番手以下は15人前後のライダーによる大きな集団での接戦となり、ロリス・ベネマン(カワサキ)が2位に入賞、3位にウンベルト・マイアー(ヤマハ)が入賞した。
ヤマハR3
ヤマハR3 bLU cRUワールドカップのレース2は気温21度、路面温度24度のドライコンディションの下、9周で争われた。
レース2も大集団の中で順位を入れ替えながらの接戦が展開。アレッサンドロ・ディ・ペルシオが優勝し、今シーズン7勝目を記録。最終戦を待たずに2025年のチャンピオンを獲得した。
0秒171差の2位にエマヌエル・パストーレ、2位と0秒054差の3位に奥貫 翔が入賞。ジーン・健人・ターナーは11位に入賞。トップから11位のターナーまで0秒796差という接戦だった。
久川鉄平は序盤からトップに立つなど、終始トップ集団の中で周回を重ねていたが、最終ラップの15コーナーでコースオフを喫し、19位でチェッカーを受けた。
SBK第10戦アラゴン SBK レース2 リザルト(18周)
1 | ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) | 32分42秒828 |
2 | トプラク・ラズガットリオグル(BMW) | 3秒248 |
3 | アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) | 4秒973 |
4 | アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ) | 12秒904 |
5 | ジョナサン・レイ(ヤマハ) | 13秒521 |
6 | アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ) | 16秒102 |
7 | アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) | 17秒103 |
8 | ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) | 18秒802 |
9 | アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ) | 19秒575 |
10 | チャビ・ビエルへ(ホンダ) | 23秒297 |
11 | タラン・マッケンジー(ドゥカティ) | 23秒786 |
12 | レミー・ガードナー(ヤマハ) | 24秒209 |
13 | ドミニク・エガター(ヤマハ) | 24秒253 |
14 | ギャレット・ガーロフ(カワサキ) | 24秒257 |
15 | ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ) | 24秒971 |
16 | ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ) | 25秒200 |
17 | ティト・ラバット(ヤマハ) | 43秒902 |
18 | トーマス・ブライドウェル(ホンダ) | 51秒404 |
19 | サム・ロウズ(ドゥカティ) | 1分12秒395 |
20 | ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ) | 2周差 |
R | マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) | 2周差 |
R | ザクワン・ザイディ(ホンダ) | 7周差 |
R | バハティン・ソフォグル(ヤマハ) | 8周差 |