MotoGP第18戦インドネシアMotoGPクラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、インドネシア、ロンボク島のプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催された。今大会、小椋藍(アプリリア)はミサノで痛めていた右手骨挫傷が悪化したため欠場。もてぎで右鎖骨脱臼骨折を負ったホルヘ・マルティン(アプリリア)は今大会と次戦オーストラリアGPも欠場すると伝えられた。

日本時間午前11時45分(現地時間午前10時45分)から45分間で行なわれたフリー走行1は、気温29度、路面温度52度、湿度69%、僅かに雲がある晴れたドライコンディション。この走行でトップタイムを記録したのは、ルカ・マリーニ(ホンダ)で1分30秒809だった。2番手はペドロ・アコスタ(KTM)1分30秒945、二人は1分30秒台。3番手マルコ・ベゼッキ(アプリリア)で1分31秒046。4番手はアレックス・リンス(ヤマハ)1分31秒235。マルク・マルケス(ドゥカティ)は5番手1分31秒271だった。

日本時間午後4時(現地時間午後3時)から始まったプラクティスは気温30度、路面温度55度、湿度67%、雲は極わずかなドライコンディション。開始時は、前後ソフト、前ミディアム後ソフト、前後ミディアム、それぞればらばらなタイヤ選択で走行が始まった。

開始10分経たずにヨハン・ザルコ(ホンダ)が11コーナーで転倒。10コーナーではマルク・マルケスも転倒。最初にトップタイムを2周目で記録したのはフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)だった。3周目には1分30秒738をマークしたマリーニがトップタイムを更新。マリーニは6周目1分30秒613までタイムを縮めた。

中盤を迎え、9周目でアコスタが1分30秒435を出し、トップタイムとなる。折り返し30分が過ぎる頃、マルク・マルケスが5コーナーで2回目の転倒。この頃、14周目で1分29秒903を記録したベゼッキがトップタイムとなる。ベゼッキは更に17周目で1分29秒840まで記録を更新。

残り15分を切るとアコスタが20周目1分29秒718をマーク。ベゼッキを抜いてトップタイムとなる。そのすぐ後には、ベゼッキが24周目1分29秒240を記録、トップタイムとなった。残り時間7分ごろからは続々と後ソフトを新タイヤに替えてコースインするライダーが多かったが、12コーナーでアレックス・マルケス(ドゥカティ)、3コーナーでエネア・バスティアニーニ(KTM)、8コーナーでザルコがこの日2度目の転倒。イエローフラッグが続いた。

結果、トップはベゼッキ、2番手アルデゲール、3番手アコスタ。4番手マリーニ、5番手ラウル・フェルナンデス(アプリリア)、6番手ジョアン・ミル(ホンダ)。トップ6にホンダワークス2台が入った。7番手ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、8番手アレックス・リンス(ヤマハ)、9番手ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)。ヤマハが7、8、9番手で続いた。10番手アレックス・マルケス。トップから10番手までのタイム差は0.745。以上がQ2スタート。2度の転倒を喫したマルク・マルケスはアレックス・マルケスと0.068差11番手。今季ここまでQ2スタートを唯一続けていたが、記録が途絶えた。

明日は日本時間午前11時10分(現地時間午前10時10分)から30分のフリー走行2が始まり、そのまま日本時間午後11時50分(現地時間午前10時50分)から予選Q1、日本時間午後12時15分(現地時間午前11時15分)から予選Q2がそれぞれ15分間で行なわれる。更に日本時間午後4時(現地時間午後3時)から13周のスプリントも開催される。

プラクティス2番手タイムを記録したルーキーのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)
プラクティス3番手、昨年はここで決勝2位表彰台のペドロ・アコスタ(KTM)

 

MotoGP第18戦インドネシアMotoGPプラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 マルコ・ベゼッキ アプリリア 1分29秒240 P
2 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 1分29秒648 P
3 ペドロ・アコスタ KTM 1分29秒664 P
4 ルカ・マリーニ ホンダ 1分29秒730 P
5 ラウル・フェルナンデス アプリリア 1分29秒733 P
6 ジョアン・ミル ホンダ 1分29秒768 P
7 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1分29秒837 P
8 アレックス・リンス ヤマハ 1分29秒868 P
9 ミゲールウ・オリベイラ ヤマハ 1分29秒930 P
10 アレックス・マルケス ドゥカティ 1分29秒985 P
11 マルク・マルケス ドゥカティ 1分30秒053 P
12 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 1分30秒108 P
13 ブラッド・ビンダー KTM 1分30秒156 P
14 ヨハン・ザルコ ホンダ 1分30秒230 P
15 エネア・バスティアニーニ KTM 1分30秒385 P
16 ジャック・ミラー ヤマハ 1分30秒405 P
17 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 1分30秒496 P
18 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 1分30秒496 P
19 マーベリック・ビニャーレス KTM 1分30秒529 P
20 ソムキャット・チャントラ ホンダ 1分31秒434 P