MotoGP第18戦インドネシアMotoGPクラス2日目、スプリントが土曜日、インドネシア、ロンボク島のプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催された。日本時間午後4時(現地時間午後3時)から13周で開催されたスプリントは、気温29度、路面温度52度、湿度74%、徐々に雲が増えだしたドライコンディション。タイヤ選択は、ペドロ・アコスタ(KTM)が前ハード後ソフト、ブラッド・ビンダー(KTM)が前ミディアム後ソフト、それ以外は全員が前後ソフトだった。

スタートは、P.P.だったマルコ・ベゼッキ(アプリリア)が出遅れ、好スタートを切った2番グリッドスタートのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)が飛び出した。更にルカ・マリーニ(ホンダ)が1コーナーでは前に出るが、再びアルデゲールがトップに立つ。その後ろにラウル・フェルナンデス(アプリリア)、ペドロ・アコスタ(KTM)、マリーニ、アレックス・マルケス(ドゥカティ)、ベゼッキ、マルク・マルケス(ドゥカティ)、フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、ジョアン・ミル(ホンダ)、ブラッド・ビンダー(KTM)のトップ10で2周目に入った。ソムキャット・チャントラ(ホンダ)は1周目、転倒、リタイア。

1周目10コーナー、アレックス・リンス(ヤマハ)と接触があったマルク・マルケスにはロングラップが科され、3周目マルク・マルケスはロングラップに入り13番手まで順位を落とす。3周目エネア・バスティアニーニ(KTM)が転倒、リタイア。2周目にはフェルナンデスをかわし、2番手浮上、トップのアルデゲールと0.5秒以上差が開きながらも前を追っていたアコスタが5周目2コーナーで転倒、再スタートしたものの、7周目にはピットイン、リタイア。

トップのアルデゲールと2番手となったフェルナンデスの差は7周目2秒以上開いていた。スタートで出遅れたベゼッキは、序盤はマリーニとバトルとなり、その後アレックス・マルケスとフェルナンデスもかわし、9周目1分29秒638のレース最速をマークして、諦めずにアルデゲールを追った。8周目に2番手まで浮上したベゼッキとアルデゲールの差は2秒以上あったものの、10周目には1.178まで縮まり、徐々に差を詰めて最終ラップを迎えた。10周目、ヨハン・ザルコ(ホンダ)は転倒、リタイア。

ベゼッキは10コーナーでアルデゲールを捉えトップへ、アルデゲールも何とか食らい付いて12コーナーでサイドbyサイドとなるが、ベゼッキがトップのままチェッカー。0.157差2位でアルデゲールがチェッカーを受けた。ベゼッキは2023年のアッセン、今年のサンマリノに続く3度目のスプリント優勝。アルデゲールはスプリント自己最高2位となった。3位はフェルナンデスで、スプリント初表彰台。アプリリアがスプリントで2台表彰台を獲得するのは2023年のバルセロナGP以来2度目。最終ラップ、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は転倒、リタイア。

4位アレックス・マルケス、5位ミル、6位マリーニの順でチェッカーを受けたが、マリーニにタイヤ圧違反が判明し8秒加算され、マリーニは13位となった。繰り上がったマルク・マルケスが6位、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が14位というそれぞれ転倒以外の今季、スプリント自己最下位に終わったドゥカティ・レノボ・チームは5度目のMotoGPクラス、チームチャンピオンが確定した。

明日は日本時間午前11時40分(現地時間午前10時40分)から10分間ウオームアップ走行があり、日本時間午後4時(現地時間午後3時)から27周の決勝が開催される。

優勝マルコ・ベゼッキ(アプリリア)と2位フェルミン・アルデゲール(アプリリア)の差は0.157
ガルフオイルのカラーで参戦のラウル・フェルナンデス(アプリリア)、後ろはマルコ・ベゼッキ(アプリリア)、ルカ・マリーニ(ホンダ)、アレックス・マルケス(ドゥカティ)

 

MotoGP第18戦インドネシアMotoGPスプリント
順位 ライダー 車両 トップ差
1 マルコ・ベゼッキ アプリリア
2 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 0秒157
3 ラウル・フェルナンデス アプリリア 4秒062
4 アレックス・マルケス ドゥカティ 5秒832
5 ジョアン・ミル ホンダ 8秒759
6 マルク・マルケス ドゥカティ 9秒772
7 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 11秒980
8 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 12秒096
9 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 12秒988
10 ブラッド・ビンダー KTM 13秒312
11 ジャック・ミラー ヤマハ 15秒905
12 アレックス・リンス ヤマハ 16秒226
13 ルカ・マリーニ ホンダ 17秒621
14 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 29秒393
RT ファビオ・クアルタラロ ヤマハ
RT ヨハン・ザルコ ホンダ
RT ペドロ・アコスタ KTM
RT エネア・バスティアニーニ KTM
RT ソムキャット・チャントラ ホンダ