IATC(イデミツ・アジア・タレントカップ)第5戦がインドネシアGP併催で、インドネシアのマンダリカ・インターナショナルサーキットで開催された。

予選では松山遥希が1分42秒703でIATC初ポールポジションを獲得。2番手に1分42秒754で池上聖竜、3番手に1分42秒989で荻原羚大が続き、日本人ライダーがフロントロウを占めた。飯高新吾は1分43秒502で6番手。

土曜日の夕方に行なわれた決勝レース1は気温29度、路面温度46度のドライコンディションの下、15周で争われた。序盤から集団の接戦が展開。アルフォンシ・ダギューガンが2周目までトップをキープしていたが、ダギューガンは予選終了時点でダブルロングラップペナルティを科されており、ペナルティを消化した段階で13番手まで後退する。

中盤には飯高、荻原、池上らが接戦のトップ争いを展開し、終盤には5人のライダーによる接戦のトップグループとなる。接戦は最終ラップまで続き、最終コーナー手前の16コーナーで荻原が前に出るが、ラインがワイドに、その間に池上がトップに立つ。そして最終コーナーで萩原がインに入るが、池上に接触。両者転倒してしまう。

これでダブルロングラップペナルティ消化後、トップ集団に復帰していたダギューガンがトップに立ち、そのままIATC初優勝を達成。僅差の2位に松山、3位に飯高が入賞。池上と荻原はリタイアに終わった。

レース1の表彰台。左から2位の松山遥希、優勝のアルフォンシ・ダギューガン、3位の飯高新吾

日曜日の午前中に行なわれた決勝レース2は気温29度、路面温度46度のドライコンディションの下、15周で争われた。

1周目をトップに立ったのは荻原だったが、レース1での接触転倒でダブルロングペナルティを科せられており、ペナルティを消化した4周目の時点で18番手まで後退。

トップ争いはダギューガン、池上、飯高、松山らが接戦を展開するが、ダギューガンが僅差でトップでチェッカーを受け、インドネシアラウンド2連勝を飾った。

僅差の2位に池上、3位に松山が入賞し表彰台を獲得。飯高は5位に入賞。荻原は6位でチェッカーを受けた。開幕戦から続いて来た荻原の連勝記録は8でストップ。チャンピオンシップ争いはランキングトップを荻原がキープしているが30ポイント差のランキング2位に池上が続き、最終戦マレーシアでの決着となる。

レース2の表彰台。左から2位の池上聖竜、優勝のアルフォンシ・ダギューガン、3位の松山遥希