MotoGP第19戦オーストラリアMoto2クラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、オーストラリア、フィリップ・アイランド・グランプリ・サーキットで開催された。日本時間午前7時25分(現地時間午前9時25分)から30分行なわれたフリー走行2は、気温13度、路面温度14度、湿度75%、薄暗く曇ったウエットコンディションで始まった。途中、事故などの原因はない数分間の赤旗中断もあり、天候、鳥やカンガルーなどの野生生物にも左右されるフィリップ・アイランドらしいセッションとなった。
この走行トップタイムを記録したのはトニー・アルボリーノ(ボスコスクーロ)で1分32秒867、2番手マルコス・ラミレス(カレックス)、3番手ジョー・ロバーツ(カレックス)。11周目1分41秒639を記録した國井勇輝(カレックス)は16番手、11周目1分41秒683を記録した佐々木歩夢(カレックス)は17番手。地元オーストラリア人ライダーのセナ・アギウス(カレックス)を含む6名のライダーは出走しなかった。
日本時間午前11時40分(現地時間午後1時40分)から15分で争われた予選Q1は、気温14度、路面温度27度、湿度60%、かなり青空も増えたドライコンディション。午前の走行にも出走しなかったフィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)は昨日の転倒でケガが悪化したことにより、今日から欠場となった。
Q1のトップタイムは、序盤の走行中ニーパッドが外れ落ちるというアクシデントがあったダニエル・オルガド(カレックス)1分30秒197、昨日ディオゴ・モレイラ(カレックス)が記録したコースレコードを0.110上回りコースレコードを樹立した。2番手イバン・オルトラ(ボスコスクーロ)、3番手アルベルト・アレナス(カレックス)、4番手アドリアン・ウエルタス(カレックス)。以上の4名がQ2へ進出。國井は8周目に1分31秒808を記録、12番手。
日本時間午後12時5分(現地時間午後2時5分)から15分間で開催された予選Q2は、気温14度、路面温度28度、湿度59%、晴れたドライコンディション。序盤からポイントランク3番手のアロン・カネト(カレックス)が4コーナーで転倒。ランキング2番手のモレイラは2周目1分30秒224でトップタイムとなった。佐々木は2周目1分30秒620で3番手に着けた。モレイラは4周目Q1でオルガドが出した記録を0.380縮める1分29秒817のコースレコードを叩き出しトップタイムとなる。
中盤、ポイントリーダーのマニュエル・ゴンザレスは前を走るマリオ・アジ(カレックス)のスピードが遅く、明らかに苛立つ様子を見せた。この走行についてアジにはペナルティーが科された。終盤、アギウスが7周目1分29秒828を記録し、2番手に入る。ゴンザレスも7周目1分29秒893を出して3番手に入った。MotoGPクラスではジャック・ミラー(ヤマハ)、Moto3クラスではジョエル・ケルソ(KTM)、Moto2クラスではアギウスがそれぞれ地元オーストラリアでフロントロウを獲得した。
4番手ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)、5番手オルガド、6番手ダビド・アロンソ(カレックス)。佐々木は7周目1分30秒280まで記録を伸ばし、自己Moto2最高予選順位の7番手を獲得。8番手は転倒のあったカネト。9番手ダリン・ビンダー(カレックス)、10番手バリー・バルタス(カレックス)。
天候不安のため当初予定よりも1時間遅れで日本時間午後11時15分(現地時間午後1時15分)から23周で始まる明日の決勝は、佐々木が3列目7番、國井が9列目26番グリッドスタート。

MotoGP第19戦オーストラリアMoto2予選 |
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順位 | ライダー | 車両 | タイム | セッション |
1 | ディオゴ・モレイラ | カレックス | 1分29秒817 | Q2 |
2 | セナ・アギウス | カレックス | 1分29秒828 | Q2 |
3 | マニュエル・ゴンザレス | カレックス | 1分29秒893 | Q2 |
4 | ジェイク・ディクソン | ボスコスクーロ | 1分28秒993 | Q2 |
5 | ダニエル・オルガド | カレックス | 1分29秒995 | Q2 |
6 | ダビド・アロンソ | カレックス | 1分30秒107 | Q2 |
7 | 佐々木歩夢 | カレックス | 1分30秒128 | Q2 |
8 | アロン・カネト | カレックス | 1分32秒909 | Q2 |
9 | ダリン・ビンダー | カレックス | 1分30秒267 | Q2 |
10 | バリー・バルタス | カレックス | 1分30秒327 | Q2 |
26 | 國井勇輝 | カレックス | 1分31秒808 | Q1 |