MotoGP第19戦オーストラリアMoto2クラス3日目、決勝が日曜日、オーストラリア、フィリップ・アイランド・グランプリ・サーキットで開催された。アレックス・エスクリグ(フォワード)にロングラップペナルティー、マリオ・アジ(カレックス)にはグリッドダウンのペナルティーが科されていた。
日本時間午前11時15分(現地時間午後1時15分)から23周で開催された決勝は、気温21度、路面温度21度、湿度39%、雲が増えたドライコンディション。スタートから2番グリッド、地元オーストラリア出身のセナ・アギウス(カレックス)が先頭に立った。その後ろにディオゴ・モレイラ(カレックス)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、ダビド・アロンソ(カレックス)、佐々木歩夢(カレックス)、ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)、アロン・カネト(カレックス)、ダニエル・オルガド(カレックス)、アルベルト・アレナス(カレックス)、アドリアン・ウエルタス(カレックス)のトップ10で続いた。
トップに立ったアギウスは、徐々に2番手以降を離して行く。2周目アレナスが1分30秒253のレース最速ラップを記録。序盤はモレイラ、ゴンザレスの年間ポイントチャンピオン争いも兼ねた激しい2番手争いが続いた。3周目、トップはアギウスのまま、モレイラが少しワイドになった隙にゴンザレスとアロンソが2番手、3番手へ浮上。4番手モレイラ、そのすぐ後ろに佐々木が着けていた。
中盤を迎え8周目トップはアギウスのまま、アロンソがゴンザレスをパスして2番手へ。更にモレイラもゴンザレスを抜いて3番手へ浮上。10周目にはアロンソがワイドになり、モレイラとゴンザレスが2番手3番手へ。再びモレイラとゴンザレスが激しい2番手争いを繰り広げた。トップのアギウスは折り返し12周目に入る頃には2番手と約3秒のアドバンテージを築いていた。
終盤に入り、15周目までほぼ5番手に着けていた佐々木をアレナス、ディクソンがパス。残り6周となる18周目に入るとアロンソがゴンザレスをかわし再び3番手へ。この頃にはアロンソのチームメイトのオルガドも徐々に順位を上げて来た。19周目、アロンソはモレイラもパスして2番手まで浮上。
先頭のアギウスは後半、トップを独走状態のまま首位でチェッカー。2位アロンソ、3位モレイラ。4位にはオルガドが入った。5位ディクソン。6位はスタートで22番手まで順位を落としたものの、激しい追い上げの末バリー・バルタス(カレックス)が入った。7位にポイントリーダーのゴンザレス。8位はレース最速ラップを出したアレナス。9位はカネト。佐々木は10位6ポイントを獲得した。國井勇輝(カレックス)は25位完走。
この結果により、年間ポイントは現在トップのゴンザレスが247、2番手モレイラ245とは2ポイント差と差が縮まった。3番手カネト212、4番手バルタス205、5番手ディクソン190、計算上5番手まではまだチャンピオン獲得の可能性が残った。佐々木は現在24ポイント獲得、21番手。
優勝したアギウスは、母国の表彰台で自国の国歌を流すことができ、シューイを披露することができた。Moto2クラスでオーストラリア人ライダーがオーストラリアGP優勝を果たすのは初めて。来週は、10月24日の金曜日に、第20戦マレーシアGPの走行が始まる。

MotoGP第19戦オーストラリアMoto2決勝 |
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | セナ・アギウス | カレックス | |
2 | ダビド・アロンソ | カレックス | 3秒684 |
3 | ディオゴ・モレイラ | カレックス | 3秒721 |
4 | ダニエル・オルガド | カレックス | 4秒440 |
5 | ジェイク・ディクソン | ボスコスクーロ | 4秒451 |
6 | バリー・バルタス | カレックス | 5秒378 |
7 | マニュエル・ゴンザレス | カレックス | 5秒783 |
8 | アルベルト・アレナス | カレックス | 6秒922 |
9 | アロン・カネト | カレックス | 9秒842 |
10 | 佐々木歩夢 | カレックス | 11秒351 |
25 | 國井勇輝 | カレックス | 47秒779 |