MotoGP第20戦マレーシアGPが今週末、マレーシア、首都クアラルンプール郊外にあるペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催される。全長距離5.54km、最大ストレート920m、右コーナー10、左コーナー5。
MotoGPクラスは、前戦に引き続き今年度チャンピオンのマルク・マルケス(ドゥカティ)、2024年度の王者ホルヘ・マルティン(アプリリア)、マーベリック・ビニャーレス(KTM)が欠場。ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)、ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)、ポル・エスパロガロ(KTM)が代役出場する。オーストラリアGPでは、今シーズン7人目となる決勝優勝者となったラウル・フェルナンデス(アプリリア)。チームメイトの小椋藍(アプリリア)もケガからの復帰戦決勝を13位3ポイント獲得で無事に終え、得意な温かいアジアを迎える。前戦スプリントでは優勝、決勝ではダブルロングラップペナルティーから3位表彰台を獲得したマルコ・ベゼッキ(アプリリア)。
年間ランク3番手をベゼッキに譲り、オーストラリア決勝では転倒リタイアを喫したフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)。2024年と2022年はここで決勝優勝している。2023年に始まり前戦58回目を迎えたスプリントでドゥカティは初めて表彰台を逃したが、オーストラリア決勝はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)が2位表彰台を獲得した。フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)はスプリント、決勝共に15位だった。前戦スプリント6位、決勝4位のアレックス・マルケス(ドゥカティ)は今大会、早ければスプリントで年間ポイントランキング2位が確定する可能性がある。既にMotoGP初優勝を果たしているルーキーのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)は2年前Moto2クラスで優勝しているサーキット。
年間ポイント233で5番手、オーストラリアではスプリント3位表彰台、決勝5位のペドロ・アコスタ(KTM)。2023年マレーシアで優勝しているエネア・バスティアニーニ(KTM)。ブラッド・ビンダー(KTM)は2019年マレーシアGPをMoto2クラスで優勝している。
オーストラリアGPではポールポジションを獲得したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。予選3番手、スプリント4位の後、地元オーストラリア決勝を転倒に終えて、雪辱を果たしたいジャック・ミラー(ヤマハ)。前戦決勝は7位でヤマハ最高位だったアレックス・リンス(ヤマハ)。ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)は2017年のセパンMoto2勝者。
前戦はスプリント8位、決勝6位、今シーズン8耐テストによるケガで欠場の3戦を除き、これまで全戦ポイント獲得を続けるルカ・マリーニ(ホンダ)。2020年チャンピオンのジョアン・ミル(ホンダ)。今シーズン4人目の優勝者だったヨハン・ザルコ(ホンダ)。ソムキャット・チャントラ(ホンダ)にはアジア最終戦でポイント獲得を期待したい。
Moto2クラスでは、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)とディオゴ・モレイラ(カレックス)のチャンピオン争いが激化している。前戦、決勝序盤は表彰台争いに加わった佐々木歩夢(カレックス)、昨年のASB1000王者の國井勇輝(カレックス)にも注目したい。
Moto3クラスは、今シーズン10勝目をマークしたホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が年間優勝数を伸ばすのか。昨年マレーシア2位表彰台の古里太陽(ホンダ)、現在123ポイント8番手の山中琉聖(KTM)からも目が離せない。
いよいよ残り3戦となったMotoGP第20戦マレーシアGP、走行は金曜日、日本時間午前10時(現地時間午前9時)にMoto3フリー走行1が始まる。