MotoGP第20戦マレーシアMotoGPクラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、マレーシア、セパン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午前11時45分(現地時間午前10時45分)から45分間行なわれたフリー走行1は、気温28度、路面温度31度、湿度75%、晴れ間も少し見えるドライコンディションで始まった。しかし残り10分頃になると雨が降り出した。

この走行トップタイムは6周目2分00秒199を記録したフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)。2番手は、2024年スペックのエアロ使用が見られたフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)で2分00秒455、3番手ジョアン・ミル(ホンダ)2分00秒548。今大会はガルフオイルのスペシャルカラーで参戦の小椋藍(アプリリア)は7周目2分01秒275を記録して13番手だった。

アジアタレントカップ後のオイル除去による遅延で当初の予定よりも35分遅れ日本時間午後4時35分(現地時間午後3時35分)から1時間で開催されたプラクティスは、気温30度、路面温度37度、湿度67%の曇ったドライコンディション。全員タイヤ選択は前後ソフトタイヤでスタートした。

フリー走行1でも転倒のあったペドロ・アコスタ(KTM)が開始5分を待たず9コーナーで転倒。序盤はマルコ・ベゼッキ(アプリリア)、アルデゲールらがトップタイムを記録していた。3周目1分59秒292を出した小椋は10番手に着けていた。中盤を迎え、レインフラッグが振られた頃、小椋はリアをニュータイヤに替えてからの11周目1分59秒037を記録、8番手に上がった。この頃になると風速13km/hの風が吹く瞬間もあった。アレックス・マルケス(ドゥカティ)が2コーナーでこの日2回目の転倒。イエローフラッグが出された。

残り20分が近付くと、前後ニュータイヤのヨハン・ザルコ(ホンダ)が1分58秒129を記録し、トップタイムとなる。更にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が1分58秒113を出しトップを奪う。レインフラッグは降られたものの、その後雨が激しくなることはなく、路面は徐々に乾き出した。残り3分を切ると、序盤に転倒があったアコスタがリアをニュータイヤに替えた直後16周目1分57秒559を記録し、トップタイムとなった。2番手は16周目1分57秒578までタイムを伸ばしたザルコ。3番手は午前のフリー走行1では転倒もあったジャック・ミラー(ヤマハ)で19周目1分57秒840。4番手ミル、5番手クアルタラロ。トップ5に日本メーカーが4台。

6番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、7番手フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、8番手はマーベリック・ビニャーレス(KTM)の代役参戦スーパーテストライダーのポル・エスパロガロ(KTM)。9番手アレックス・マルケス。10番手も最終盤に転倒のあったアレックス・リンス(ヤマハ)。ヤマハ勢はトップ10内に3台入った。以上はQ2スタート。

11番手ルカ・マリーニ(ホンダ)、12番手バニャーヤ、13番手アルデゲール。小椋は最終15周目1分58秒300を記録して14番手。トップとの差は0.801、アルデゲールとの差は0.060。15番手ベゼッキ、16番手ラウル・フェルナンデス(アプリリア)。日本GP、インドネシアGP、オーストラリアGPの決勝優勝者が揃ってQ1スタートとなった。

明日は日本時間午前11時10分(現地時間午前10時10分)からフリー走行2が30分行なわれ、引き続き日本時間午前11時50分(現地時間午前10時50分)から15分の予選Q1が始まる。小椋はQ1から参戦する。予選Q2は日本時間午後12時15分(現地時間午前11時15分)から。その後、日本時間午後4時(現地時間午後3時)から10周のスプリントが開催される。

 

プラクティス2番手のヨハン・ザルコ(ホンダ)
フリー走行1ではマシントラブル、転倒があったものの、プラクティス3番手のジャック・ミラー(ヤマハ)

 

MotoGP第20戦マレーシアMotoGPプラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ペドロ・アコスタ KTM 1分57秒559 P
2 ヨハン・ザルコ ホンダ 1分57秒578 P
3 ジャック・ミラー ヤマハ 1分57秒840 P
4 ジョアン・ミル ホンダ 1分57秒854 P
5 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1分57秒868 P
6 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 1分58秒039 P
7 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 1分58秒041 P
8 ポル・エスパロガロ KTM 1分58秒055 P
9 アレックス・マルケス ドゥカティ 1分58秒055 P
10 アレックス・リンス ヤマハ 1分58秒057 P
11 ルカ・マリーニ ホンダ 1分58秒179 P
12 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 1分58秒206 P
13 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 1分58秒279 P
14 小椋藍 アプリリア 1分58秒300 P
15 マルコ・ベゼッキ アプリリア 1分58秒179 P
16 ラウル・フェルナンデス アプリリア 1分58秒360 P
17 ブラッド・ビンダー KTM 1分58秒581 P
18 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 1分58秒739 P
19 エネア・バスティアニーニ KTM 1分58秒776 P
20 ソムキャット・チャントラ ホンダ 1分58秒953 P
21 ロレンツォ・サルバドーリ アプリリア 1分59秒252 P
22 ミケーレ・ピロ ドゥカティ 1分59秒741 P
23 アウグスト・フェルナンデス ヤマハ 1分59秒974 P