MotoGP第20戦マレーシアMotoGPクラス3日目、ウオームアップ走行と決勝が日曜日、マレーシア、セパン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午前11時40分(現地時間午前10時40分)から10分間行なわれたウオームアップ走行のトップタイムは、アレックス・マルケス(ドゥカティ)。2番手フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)、3番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)だった。小椋藍(アプリリア)は、4周目1分59秒709を記録して11番手だった。

予定通り、ウオームアップ走行後はパレードなどが行なわれた。その後、Moto3での赤旗中断により、Moto2決勝がMotoGP決勝後に変更され、MotoGPクラスは当初の予定時刻、周回のまま日本時間午後4時(現地時間午後3時)から20周で開催された。気温35度、路面温度55度、湿度45%、雲はあるものの晴れたドライコンディション。タイヤ選択はバニャーヤ、フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)ら9人が前ミディアム後ソフト、アレックス・マルケス、小椋藍ら残りの14人は前後ソフトを選択。

マレーシア国歌斉唱などの式典後、過去最高の3日間延べ190977人の観客が見守る中で始まったスタートは、P.P.のバニャーヤが好スタートでホールショット。ペドロ・アコスタ(KTM)、アレックス・マルケス、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、アルデゲール、モルビデリ、ルカ・マリーニ(ホンダ)、ジョアン・ミル(ホンダ)、ヨハン・ザルコ(ホンダ)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、アレックス・リンス(ヤマハ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、ポル・エスパロガロ(KTM)、小椋のトップ14で続いた。

1周目からアレックス・マルケスはアコスタを捉え2番手へ上がり、2周目にはレース最速ラップの1分58秒873を記録。バニャーヤもかわしてトップに立った。5周目にはアレックス・マルケスとバニャーヤの差は0.8以上に広がり、10番手付近を走行していたエスパロガロが転倒、リタイア。折り返しとなる10周目を迎えても、アレックス・マルケスは0.8前後のリードを続け、2番手バニャーヤ、3番手アコスタだった。後方では、ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)が転倒、再スタート。

12周目に入ると、1コーナーで前戦優勝のラウル・フェルナンデス(アプリリア)が転倒、リタイア。13周目、アコスタはバニャーヤを捉え、2番手へ浮上。4番手はミル、モルビデリ、クアルタラロ、アルデゲール、ジャンアントニオで争われていた。17周目にアルデゲールが15コーナーで転倒、リタイア。残り3周となった18周目、バニャーヤがメカニカルトラブルでスローダウンし、ピットイン、リタイア。残り2周となり、アレックス・マルケスとアコスタの差は2.5秒以上離れていた。アレックス・マルケスはそのまま、トップでチェッカー。2位はアコスタ、3位は序盤のモルビデリとのバトルを制したミルが入った。

小椋はラスト2周でマルコ・ベゼッキ(アプリリア)をパスしてアプリリア勢トップの10位でフィニッシュ。6ポイントを獲得した。ベゼッキが11位、5ポイント獲得。年間ポイントは、マルケス兄弟のワンツーに続き、291ポイントとなったベゼッキが再び3番手へ浮上。286ポイント4番手がバニャーヤ。アコスタは260ポイント、5番手。小椋は79ポイントまで伸ばし16番手。アレックス・マルケスが優勝したスペシャルカラーで参戦のBK8・グレシーニ・レーシング・MotoGPはインディペンデントチームのタイトルを獲得。

歴代シーズン大会数最多22戦の今シーズンも残り2戦となり、再びヨーロッパで行なわれる第21戦ポルトガルGPは11月8日、金曜日から走行が始まる。

今季決勝3勝目を飾ったアレックス・マルケス(ドゥカティ)
MotoGPクラス9度目、今季4度目の決勝表彰台を獲得のペドロ・アコスタ(KTM)

 

MotoGP第20戦マレーシアMotoGPスプリント
順位 ライダー 車両 トップ差
1 アレックス・マルケス ドゥカティ
2 ペドロ・アコスタ KTM 2秒676
3 ジョアン・ミル ホンダ 8秒048
4 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 8秒580
5 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 11秒556
6 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 13秒060
7 エネア・バスティアニーニ KTM 15秒299
8 ルカ・マリーニ ホンダ 18秒738
9 ブラッド・ビンダー KTM 18秒932
10 小椋藍 アプリリア 19秒256
11 マルコ・ベゼッキ アプリリア 19秒824
12 ヨハン・ザルコ ホンダ 22秒234
13 アレックス・リンス ヤマハ 23秒509
14 ジャック・ミラー ヤマハ 25秒201
15 ソムキャット・チャントラ ホンダ 34秒110
16 ロレンツォ・サルバドーリ アプリリア 36秒115
17 ミケーレ・ピロ ドゥカティ 43秒914
18 アウグスト・フェルナンデス ヤマハ 47秒060
19 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 1分17秒942
RT フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ
RT フェルミン・アルデゲール ドゥカティ
RT ラウル・フェルナンデス アプリリア
RT ポル・エスパロガロ KTM