マレーシアGPのMoto3決勝に向けてのサイティングラップ中、ノア・デトワイラーにホセ・アントニオ・ルエダが追突。MotoGPチーフドクターであるアンヘル・チャートレが緊急医療チームを率いてアスファルト上で両ライダーを蘇生させた。
その後二人はヘリコプターで地域の病院に搬送された。医師によると、より重篤な状態だったデトワイラーは『手術中に合併症が発生した』という。現在、デトワイラーは『状態は安定しているが依然として重篤』。グレード4の脾臓損傷が認められるが、脾臓以外の腹腔内損傷は認められなかったとしている。現在はICUで治療を受けている。
ルエダは初期診断から悪化は見られず『軽度の頭蓋脳外傷、胸部外傷、片手骨折で手術を行ない、24時間から48時間の観察を要する』との報告がなされている。
なお、このアクシデントによってサーキットに不在となったヘリコプターの戻りを待ったためスタート時間が大幅に変更。周回数は15周から10周に短縮され、クイックスタートとなった。
(マニュエル・ペチーノ)