MotoGP第21戦ポルトガルMoto2クラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、ポルトガル、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ、通称ポルティマオ・サーキットで開催された。日本時間午後6時25分(現地時間午前9時25分)から30分で始まったフリー走行2は、気温16度、路面温度17度、湿度75%、晴れたウエットコンディション。昨夜の雨でホームストレートを走るとまだ水しぶきが上がる程路面は濡れており、この時間はほとんどのライダーがピットで過ごした。

このセッションで周回を重ねたのは、1分58秒105のトップタイムを記録したアレックス・エスクリグ(フォワード)、ダリン・ビンダー(カレックス)の代役セルジオ・ガルシア(カレックス)、ホルヘ・ナバロ(フォワード)、イバン・オルトラ(ボスコスクーロ)の4人のみ。その他ライダー達は、終了間際に出走して3周以下の走行で終わった。タイムの記録は、2番手ガルシア、3番手マリオ・アジ(カレックス)。3周目2分01秒523を記録して國井勇輝(カレックス)が7番手だった。シーズン終了後、腕上がりの手術の予定がある佐々木歩夢(カレックス)は、腕への負担軽減のため工夫が施されたタンクで出走したが、フリー走行2は計測なく終わった。

日本時間午後10時40分(現地時間午後1時40分)から15分間で争われた予選Q1は、気温20度、路面温度29度、湿度53%、少し雲があるドライコンディション。2周目1分41秒555を出したダニエル・ムニョス(カレックス)がトップタイムだった。2番手は来期、ジョー・ロバーツ(カレックス)と共にアメリカン・レーシング・チームからのMoto2参戦が発表されたフィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)。3番手は佐々木のチームメイトのゾンダ・ファン・デン・グールベルク(カレックス)。4番手エスクリグ、以上4名がQ2進出。佐々木は最終7周目1分42秒397を記録して9番手。國井は最終6周目1分44秒094で14番手。

日本時間午後11時5分(現地時間午後2時5分)から15分間で開催された予選Q2は、気温20度、路面温度29度、湿度51%、ほぼ晴れたドライコンディション。2周目からジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)が1分41秒185を出して、昨日のアロン・カネト(カレックス)のコースレコードを更新。しかし、ディクソンは残り5分頃の5コーナーで転倒。カネトも最終盤、7コーナーで転倒があり、イエローフラッグが続いた。マニュエル・ゴンザレスらが、イエローフラッグでラップキャンセルとなる中、ポイントリーダーのディオゴ・モレイラ(カレックス)は6周目1分41秒168を記録。ディクソンが2周目で出したコースレコードを更新して、ポールポジションを獲得した。

2番手はディクソン。3番手にはMoto2ルーキーのコリン・ベイヤー(カレックス)が入り、初めてMoto2クラスでのフロントロウを獲得した。4番手バリー・バルタス(カレックス)、5番手カネト、6番手ダニエル・オルガド(カレックス)。7番手ムニョス、ポイントランク2番手でモレイラとチャンピオン争い中のゴンザレスは8番手。9番手セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、10番手ダビド・アロンソ(カレックス)。

明日はヨーロッパでのテレビ放送時間の都合でMoto2クラス決勝が最初に行なわれる。日本時間午後8時15分(現地時間午前11時15分)から21周で開催される決勝、佐々木は8列目23番、國井は10列目28番グリッドスタート。

明日チャンピオン獲得の可能性があるコースレコードでP.P.のディオゴ・モレイラ(カレックス)

 

MotoGP第20戦マレーシアMoto2予選
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ディオゴ・モレイラ カレックス 1分41秒168 Q2
2 ジェイク・ディクソン ボスコスクーロ 1分41秒185 Q2
3 コリン・ベイヤー カレックス 1分41秒317 Q2
4 バリー・バルタス カレックス 1分41秒337 Q2
5 アロン・カネト カレックス 1分41秒355 Q2
6 ダニエル・オルガド カレックス 1分41秒404 Q2
7 ダニエル・ムニョス カレックス 1分41秒441 Q2
8 マニュエル・ゴンザレス カレックス 1分41秒499 Q2
9 セレスティーノ・ビエッティ ボスコスクーロ 1分41秒555 Q2
10 ダビド・アロンソ カレックス 1分41秒603 Q2
23 佐々木歩夢 カレックス 1分42秒397 Q1
28 國井勇輝 カレックス 1分44秒094 Q1