MotoGP第21戦ポルトガルMoto2クラス3日目、決勝が日曜日、ポルトガル、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ、通称ポルティマオ・サーキットで開催された。日本時間午後8時15分(現地時間午前11時15分)から21周で開催された決勝は、気温19度、路面温度24度、湿度55%、青空の広がるドライコンディション。予選でのスロー走行により、ダニエル・ムニョス(カレックス)とアロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)には3グリッドダウンのペナルティーが科された。
スタートはP.P.からディオゴ・モレイラ(カレックス)がホールショット。コリン・ベイヤー(カレックス)、セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)、ダニエル・オルガド(カレックス)、ダビド・アロンソ(カレックス)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、アロン・カネト(カレックス)、バリー・バルタス(カレックス)、ダニエル・ムニョス(カレックス)のトップ10で続いた。
3周目、ジョー・ロバーツ(カレックス)の代役ザビ・ズルトゥーザ(カレックス)が1コーナーで転倒、リタイア。4周目、ベイヤーがモレイラを捉えてトップへ立つ。モレイラは2番手に下がり、ディクソン、アロンソ、ゴンザレス、のトップ5に変わった。23番手前後を走行していた佐々木歩夢(カレックス)はマルコス・ラミレス(カレックス)を巻き込んで転倒、リタイア。ラミレスは再スタートしたものの、14周目にリタイア。
トップに立ったベイヤーは7周目1分41秒225のレース最速を記録。モレイラとの差が0.5秒程に広がった。8周目、ワイルドカード参戦のエリック・フェルナンデス(ボスコスクーロ)が13コーナーで転倒、リタイア。折り返しを迎える10周目に入っても、トップのベイヤーとモレイラの差は約0.5秒差。3番手にはアロンソ、4番手カネト。その後ろでは、ゴンザレス、ディクソン、ビエッティ、バルタスで激しい5番手争いが繰り広げられた。
再びトップ争いが動いたのは残り3周を迎えた19周目、モレイラがベイヤーを捉えてトップを奪い返す。ベイヤーも最後まで首位争いを続けたが、先頭はモレイラでチェッカー。0.090差の2位がベイヤー。Moto2ルーキーのベイヤーはMoto2クラス初表彰台。インタビューでは、来期チームメイトとなるホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)の早期回復を願っていることも話した。トップから0.492差3位にはアロンソが入った。4位カネト、5位バルタス。ゴンザレスと6番手を争っていたディクソンが最終ラップに転倒、リタイア。
ゴンザレスは6位、オルガド7位。8位アルベルト・アレナス(カレックス)、9位セナ・アギウス(カレックス)。ディクソンの転倒で、ボスコスクーロ勢トップはイザン・グエバラ(ボスコスクーロ)で10位。國井は23位、完走。
この結果を受けて、ポイントリーダーのモレイラは281ポイント、2番手ゴンザレスが257ポイント。二人のポイント差は24に広がったものの、チャンピオン決定は最終戦まで持ち越しとなった。3番手232ポイントのバルタス以下は、今日でチャンピオンの可能性は消滅した。4番手は226ポイントでカネト。5番手は215ポイントでディクソン。188ポイント6番手のオルガドが、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。佐々木は24ポイント22番手。ファンティック・レーシングはチームタイトルを獲得した。
いよいよチャンピオンも決定する最終戦、第22戦バレンシアGPは、来週、11月14日の金曜日から走行が始まる。

| MotoGP第20戦マレーシアMoto2決勝 |
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|---|---|---|---|
| 順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
| 1 | ディオゴ・モレイラ | カレックス | |
| 2 | コリン・ベイヤー | カレックス | 0秒090 |
| 3 | ダビド・アロンソ | カレックス | 0秒492 |
| 4 | アロン・カネト | カレックス | 0秒992 |
| 5 | バリー・バルタス | カレックス | 5秒214 |
| 6 | マニュエル・ゴンザレス | カレックス | 7秒929 |
| 7 | ダニエル・オルガド | カレックス | 8秒376 |
| 8 | アルベルト・アレナス | フォワード | 9秒153 |
| 9 | セナ・アギウス | カレックス | 9秒707 |
| 10 | イザン・グエバラ | ボスコスクーロ | 10秒018 |
| 23 | 國井勇輝 | カレックス | 49秒425 |
| RT | 佐々木歩夢 | カレックス | – |