MotoGP第22戦バレンシアMoto2クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、スペイン、バレンシア州にあるサーキット・リカルド・トルモで開催された。日本時間午後5時50分(現地時間午前9時50分)から行なわれたフリー走行2は、気温18度、路面温度16度、湿度74%、曇ったドライコンディション。40分間の予定だったが、開始5分経たずの間にイザン・グエバラ(ボスコスクーロ)、アドリアン・ウエルタス(カレックス)、佐々木歩夢(カレックス)が6コーナーでそれぞれ転倒。コース状況確認のため赤旗中断となった。

日本時間午後6時25分(現地時間午前10時25分)に再開されたフリー走行1は、1分33秒050を記録したアレックス・エスクリグ(フォワード)がトップタイムだった。2023年にフェルミン・アルデゲールが記録していた1分33秒264の歴代コースレコードを上回った。2番手マニュエル・ゴンザレス(カレックス)1分33秒198、3番手ダニエル・ムニョス(カレックス)1分33秒310。國井勇輝(カレックス)は22周目1分34秒839で24番手。転倒した佐々木は、ピット内でクルーとやり取りはできていたものの、病院に搬送され、その後走行はできなかった。

日本時間午後10時5分(現地時間午後2時5分)から40分間で開催されたプラクティスは、気温22度、路面温度24度、湿度49%、晴れ間が増え、風が強くなったドライコンディション。序盤、ダビド・アロンソ(カレックス)が2コーナーで転倒。5周目1分33秒069を記録したトニー・アルボリーノ(ボスコスクーロ)が前半はトップだった。

残り15分を切ると、ムニョスが13周目1分32秒868を記録。初めてのMoto2クラス1分32秒台を記録し、コースレコードを更新。その後、オルガドが17周目1分32秒503、18周目1分32秒408とラップタイムを更に縮めてコースレコードでトップとなった。直後、オルガドは2コーナーでスライドし、グラベルへ入って転倒。2番手はジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)で1分32秒531だった。3番手ムニョス1分32秒584。3人のタイム差は0.176。國井は18周目1分33秒653を記録し、24番手となった。トップのオルガドと24番手の國井の差は僅か1.245。トップ18まで全員が1分32秒台という僅差のプラクティスとなった。プラクティス上位14名は予選Q2からスタートできる。國井は明日、予選Q1から参戦。

チャンピオン争いをしているゴンザレスは10番手。一方のディオゴ・モレイラ(カレックス)は19番手で予選Q1からスタートする。明日は、日本時間午後5時25分(現地時間午前9時25分)からフリー走行2が30分行なわれ、日本時間午後9時40分(現地時間午後1時40分)から予選Q1が始まる。予選はそれぞれ15分間、Q1に続きQ2も開催される。

MotoGP第22戦バレンシアMoto2プラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ダニエル・オルガド カレックス 1分32秒408 P
2 ジェイク・ディクソン ボスコスクーロ 1分32秒531 P
3 ダニエル・ムニョス カレックス 1分32秒584 P
4 イザン・グエバラ ボスコスクーロ 1分32秒636 P
5 アレックス・エスクリグ フォワード 1分32秒662 P
6 セナ・アギウス カレックス 1分32秒684 P
7 セレスティーノ・ビエッティ ボスコスクーロ 1分32秒753 P
8 バリー・バルタス カレックス 1分32秒765 P
9 トニー・アルボリーノ ボスコスクーロ 1分32秒782 P
10 マニュエル・ゴンザレス カレックス 1分32秒788 P
24 國井勇輝 カレックス 1分33秒653 P
NC 佐々木歩夢 カレックス P