MotoGP第1戦タイMotoGPクラス3日目、ウオームアップ走行と決勝が日曜日、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午後12時40分(現地時間午前10時40分)から10分間のウオームアップ走行では、肩を痛そうにしていたラウル・フェルナンデス(アプリリア)がトップタイム、1分29秒645。2番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、3番手マルク・マルケス(ドゥカティ)、4番手アレックス・マルケス(ドゥカティ)、5番手が小椋藍(アプリリア)だった。

続けて、コース上ではタイでタクシー利用が多い三輪車、トゥクトゥクによるチーム対抗レースが行なわれた。このエキシビジョンのようなレースは、ウィリーを披露するなど会場を盛り上げたプリマ・プラマック・ヤマハ・MotoGPのジャック・ミラー(ヤマハ)とトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)チームがスピードでも優勝した。

その後Moto3、Moto2の決勝後、日本時間午後5時(現地時間午後3時)から26周で決勝は開催された。トラックレコードとなる延べ228228人の観客が見守った今週末、ダンスや国歌斉唱も行なわれ、気温35度、路面温度55度、湿度42%、雲はあるものの晴れて暑いドライコンディションで始まった。

P.P.スタートのマルコ・ベゼッキ(アプリリア)は好スタートで5周目には1分30秒487のレース最速ラップを記録し、後続を離しだす。2番手に続いたフェルナンデスも、ベゼッキに続き序盤は単独走行になっていた。その後ろのホルヘ・マルティン(アプリリア)、マルク・マルケス(ドゥカティ)、3周目ジャンアントニオを抜いて二人に追い付いたペドロ・アコスタ(KTM)3人による3番手争いのバトルが、序盤は観客を魅了した。

更に後ろには4周目アレックス・マルケス(ドゥカティ)をパスしたジョアン・ミル(ホンダ)、アレックス・マルケス、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、小椋、ルカ・マリーニ(ホンダ)、ヨハン・ザルコ(ホンダ)、ディオゴ・モレイラ(ホンダ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と続いた。

後半もベゼッキがトップを安定して走行し、フェルナンデス、アコスタが距離を縮める。依然マルティンと4番手を争っていたマルク・マルケスが、21周目、リアタイヤがパンクしリタイア。22周目にはアレックス・マルケスが4コーナーで転倒、リタイア。23周目には、ミルがマシントラブルでピットイン、リタイア。過酷なレースとなる中、小椋は16周目にビンダー、19周目にはバニャーヤ、24周目にはジャンアントニオをも抜いて5番手まで上がった。アコスタは23周目にフェルナンデスを捉え2番手に浮上。

終始トップを走ったベゼッキは、そのままチェッカーを受け、昨年ポルトガルGPから3戦連続の優勝を飾った。チェッカーはタイ人俳優オウム・パワットだった。アプリリアのライダーが3戦連続優勝は史上初。2位は、アコスタ。昨日、スプリント1位で12ポイントを獲得し、KTM史上初めてチャンピオンシップをリードしたアコスタは、2位20ポイントを獲得し、合計32ポイントとなり、1日で終わらず2日間リードできたことを喜んでいた。3位はフェルナンデス、昨年バレンシアGPに続く連続表彰台はMotoGPクラス自身初。4位マルティン、小椋は5位11ポイントを獲得した。昨日スプリントでも4位で6ポイントを獲得している小椋は合計17ポイントで、ランキングも5番手に着けている。

次戦、第2戦ブラジルGPは3週間後の3月20日に始まる。今年、居住をスペインから日本に移してトレーニングなどを更に充実させる予定の小椋、好スタートで始まった今シーズンも活躍を期待したい。

トゥクトゥクレースでは、芝生上を走ってアプリリアワークスがドゥカティワークスをかわすシーンもあった
各国からファンが集まった満席のグランドスタンド

 

MotoGP第1戦タイMotoGP決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 マルコ・ベゼッキ アプリリア
2 ペドロ・アコスタ KTM 5秒543
3 ラウル・フェルナンデス アプリリア 9秒259
4 ホルヘ・マルティン アプリリア 12秒182
5 小椋藍 アプリリア 12秒411
6 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 16秒845
7 ブラッド・ビンダー KTM 17秒363
8 フランコ・モリビデリ ドゥカティ 18秒277
9 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 18秒340
10 ルカ・マリーニ ホンダ 19秒101
11 ヨハン・ザルコ ホンダ 19秒903
12 エネア・バスティアニーニ KTM 23秒386
13 ディオゴ・モレイラ ホンダ 24秒686
14 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 30秒823
15 アレックス・リンス ヤマハ 32秒955
16 マーベリック・ビニャーレス KTM 36秒545
17 トプラック・ラズガットリオグル ヤマハ 39秒194
18 ジャック・ミラー ヤマハ 47秒848
19 ミケーレ・ピロ ドゥカティ 1分03秒598
RT ジョアン・ミル ホンダ
RT アレックス・マルケス ドゥカティ
RT マルク・マルケス ドゥカティ