チェコGP決勝の翌日、ブルノサーキットで2027年より始まる850ccMotoGPマシンとピレリタイヤのテストが実施された。これまでは各メーカーごとに非公開で行なわれて来た850ccMotoGPマシンテストだが、今回は初めて公開でのテストとなった。

テストにはアプリリア、ドゥカティ、KTM、ホンダ、ヤマハの5メーカー全てが参加。850ccのプロトタイプと、現行の1000ccマシンをデチューンしたマシンの両方にピレリタイヤを履いてのテストが行なわれた。

アプリリアはマルコ・ベゼッキ(アプリリア)とラウル・フェルナンデス(アプリリア)、ドゥカティはマルク・マルケス(ドゥカティ)、フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)、KTMはペドロ・アコスタ(KTM)、ホンダはルカ・マリーニ(ホンダ)とジョアン・ミル(ホンダ)、ヤマハはトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)のレギュラーライダーが参加。そして、ダニ・ペドロサ(KTM)、ポル・エスパルガロ(KTM)、アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)のテストライダーが参加して走行を行なった。

チェコGP決勝ウイナーであるマルク・マルケスのコメントを聞くピレリのバルビエ氏

ピレリはフロントとリアに、それぞれ5種類のスリックタイヤを含む、約400本のタイヤをテストに持ち込んだ。フロントにソフト(1種類)、ミディアム(2種類)、ハード(2種類)、リアにはソフト(3種類)とミディアム(2種類)のコンパウンドや構造の異なるタイヤを用意。これらのタイヤは昨年9月にミサノでテストされたタイヤから開発が進められたスペックのもの。

テストは、午前中はおおむね晴天で、午後からはやや曇り空となり、気温と路面温度はレースウィークエンドとほぼ同じだったが、計測器を使ったラップタイム計測は行なわれなかった。テストプログラムはメーカーとIRTAとの間で事前に合意されており、データ収集を最大化することを目標としており、ピレリの技術者とメーカーのエンジニアが開発ソリューションをより効果的に評価できるように、各メーカーが提供する2台のバイクに対して異なる走行プランが含まれており、一部のライダーはスプリントレースのシミュレーションやレース距離相当のロングランも実施したという。

SBK時代からピレリの経験が豊富なラズガットリオグル。連続周回にも取り組んだ模様

ピレリ・モーターサイクル・レーシング・ディレクターのジョルジオ・バルビエ氏はテストについて次のようにコメントしている。

「ライダーとメーカーの皆さんの協力と、2027年のMotoGPに向けた重要なテストで示していただいた熱意に感謝します。走行計画は、暑さに見舞われたレースウィークエンドの後、そして次のグランプリまでわずか数日という状況で、評価すべきソリューションが多数ある厳しいものでした。これまでテストライダーのみで行ってきた非公開セッションの後、ブルノではついに、レギュラーライダーからも850ccバイク用2027年タイヤに関する有益なフィードバックを得ることができました。開発は計画通りに進んでいます。本日収集されたデータは、2027年に投入するタイヤの最終的な特性を決定する上で非常に重要になります。今日はレーシングライダーとのシーズン中に予定されている3回のセッションの最初のテストです。次のテストセッションは、レッドブルリンクでのオーストリアGP後の月曜日、バレンシアでのシーズン最終戦後の火曜日に行われます」