Let’sレン耐MSLホビー 4時間耐久レース

開催日:2025年4月27日(日)
開催場所:鹿児島県・M.S.L HOBBY
天気:晴れ
気温:23℃

<開催クラス>
4時間耐久
・Grom5クラス:5台
・Grom4クラス:6台

参加チーム:11台
参加人数:44名

2025年4月27日、鹿児島県・M.S.L HOBBYにて、2025年西日本シリーズ最終戦となる『Let’sレン耐4時間耐久レース』が開催された。
朝夕は冷え込みが残る中、日中は晴天。しかし風は強く、ライダーにとっては決してイージーとは言えないコンディションとなった。

初心者講習を受けた初参加者も加わり、緊張と期待が入り混じる中、午前10時過ぎ、ついにスタートの合図が鳴り響いた。
注目は昨年王者の#1 『チームYK96R』。このレースを最後に活動休止を発表しており、有終の美を飾れるかどうかに注目が集まった。対するは#666 『TEAM FACTOR』、#33 『まごはち』といった強豪チーム。4時間の間、トップ争いが激しく入れ替わる波乱の展開となった。

4時間耐久

10時3分にル・マン式にてスタート。ホールショットを決めたのは#1『チームYK96R』。その直後を#666『TEAM FACTOR』が猛追。Grom4クラスでは#33 まごはちと#31 TEAMきじうまが好スタートを切り、序盤から熾烈な首位争いが始まった。10時28分、#35が最終コーナー手前でこの日最初の転倒。コースの難しさを物語る。

1時間経過時点(11時)での順位は、Grom5クラスが1位 #4 ぶどうやきにく、2位 #3 シェイク、3位 #2 イッコウケッコウコケコッコウ。Grom4クラスは、1位 #33 まごはち、2位 #36 ぶどうや、3位 #34 ブリブリシェイク。

2時間経過地点で、ダブルペリア方式によるハンデが発動。Grom5クラスでは4位起点に最大11周のハンデ、Grom4クラスでは2位起点に6周のハンデが付与され、レースは新たな局面に突入する。

このレギュレーションにより一気に順位の見直しが迫られ、各チームのピットでは緊張感が漂う。想定外の逆転劇も起こり得るスリリングな展開に突入した。

3時間経過時点順位は、Grom5クラスが1位 #4 ぶどうやきにく、2位 #1 チームYK96R、3位 #3 シェイク。Grom4クラスが、1位 #31 TEAMきじうま、2位 #36 ぶどうや、3位 #32 マルマエファクトリー。ところが、ここからレースは一気に波乱の連続へ。

13時25分に#33が転倒し、続けて2分後に、Grom5のトップを走っていた#4が最終コーナー手前で痛恨の転倒。順位を大きく落とすことに。

13時50分、Grom4の首位#31 TEAMきじうまも4コーナーで単独クラッシュ。この転倒で戦線離脱を余儀なくされ、リードを握っていた優勝争いが一気に混沌とする。

終盤の残り3分、さらなる衝撃がレースを襲う。#666 『TEAM FACTOR』が3コーナーでまさかの転倒。最後までだれが勝つかわからない、息もつかせぬ展開に観客も騒然。

スタートから4時間が経過して、見事#1からチェッカーフラッグが振られ、4時間耐久レースが終了した。

『転倒・風・路面変化・ハンデ』──耐久レースのすべてが詰まった鹿児島M.S.L HOBBY戦。
強風による操作ミスや、気温の変化で刻々と変わる路面状況に各チームが翻弄される中、勝負の鍵を握ったのは“冷静さ”と“粘り強さ”だった。

中でも#1 『チームYK96R』は、最終戦を見事な逆転勝利で締めくくり、王者の実力を証明。有終の美を飾った。
一方、Grom4ではダブルペリア補正が明暗を分け、エンジントラブルに見舞われながらも補正で浮上した#34 『ブリブリシェイク』が執念の勝利を手にした。
まさに最後の最後まで勝敗がわからない、見応えあるドラマチックな4時間だった。

正式結果は以下の通りです。

4時間耐久

Grom5クラス
1位 #1 チームYK96R 272周
2位 #3 シェイク 262周
3位 #2 イッコウケッコウコケコッコウ 256周

Grom4クラス
1位 #34 ブリブリシェイク 252周
2位 #32 マルマエファクトリー 251周
3位 #36 ぶどうや 245周