MotoGP第9戦イタリア Moto2クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、イタリア、フィレンツェから北東へ30kmの森の中に位置するムジェロ・サーキットで開催された。前回アラゴンGP決勝で、チームメイトのダビド・アロンソ(カレックス)を巻き込む転倒を喫したダニエル・オルガド(カレックス)は、今大会この転倒のペナルティーで決勝、ロングラップが科された。アラゴンGPまでQJモーター・フリンサ・MSIに居たセルジオ・ガルシアが解雇となり、エリック・フェルナンデス(ボスコスクーロ)が加入、今大会から参戦している。

日本時間午後4時50分(現地時間午前9時50分)から40分行なわれたフリー走行1は、気温26度、路面温度36度、湿度64%、晴れたドライコンディション。この走行トップは、ポイントリーダーでもあるマニュエル・ゴンザレス(カレックス)で1分50秒589だった。2番手ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)1分50秒629、3番手は地元出身のセレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)で1分50秒677だった。

一時は6番手に名を連ねた佐々木歩夢(カレックス)は、10周目に記録した1分51秒516で15番手だった。國井勇輝(カレックス)は最終16周目にマークした1分53秒695で26番手。

日本時間午後9時5分(現地時間午後2時5分)から40分で開催されたプラクティスは、気温32度、路面温度49度、湿度38%、暑い日差しの中のドライコンディション。序盤3周目に、フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)がチームメイトのディクソンのスリップを使い1分50秒2083のトップタイムを記録。

この記録は最後まで更新されず、サラッチがトップ。ビエッティは14周目に単独走行で1分50秒288をマーク、2番手に入った。3番手はゴンザレスで13周目にマークした1分50秒302。トップ3は0.01秒以内の差だった。トップ10内にボスコスクーロが6台入った。

佐々木は、3周目の記録では13番手をマークしたが終盤、15コーナーで転倒。10周目に記録していた1分51秒149で19番手。それでもトップとの差は0.941、1秒以内に19名がひしめく争いとなった。國井は3周目の記録1分51秒709で23番手。ポイントリーダーのゴンザレスと同ポイントで今大会を迎えたアロン・カネト(カレックス)は14番手に終わり、最終ラップ後、マシンが停止、ディクソンに引かれてピットへ戻る姿があった。

明日、日本時間午後4時25分(現地時間午前9時25分)から30分のフリー走行2があり、日本時間午後8時45分(現地時間午後1時45分)からはプラクティス15番手以下のライダーが参加する予選Q1が始まる。混戦のMoto2クラス、佐々木と國井のQ2進出に期待したい。

MotoGP第9戦イタリアMoto2プラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 フィリップ・サラッチ ボスコスクーロ 1分50秒208 P
2 セレスティーノ・ビエッティ ボスコスクーロ 1分50秒288 P
3 マニュエル・ゴンザレス カレックス 1分50秒302 P
4 バリー・バルタス カレックス 1分50秒374 P
5 トニー・アルボリーノ ボスコスクーロ 1分50秒469 P
6 アルベルト・アレナス カレックス 1分50秒574 P
7 ダニエル・オルガド カレックス 1分50秒600 P
8 アロンソ・ロペス ボスコスクーロ 1分50秒645 P
9 ジェイク・ディクソン ボスコスクーロ 1分50秒669 P
10 イザン・グエバラ ボスコスクーロ 1分50秒772 P
19 佐々木歩夢 カレックス 1分51秒149 P
23 國井勇輝 カレックス 1分51秒709