筑波サーキットで開催されている全日本ロードレース選手権で、全日本J-GP3クラスとMFJカップJP250のポールポジションライダーに富沢祥也賞が贈られた。J-GP3は尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)、MFJカップJP250は竹本倫太郎(BLU CRU AKENO SPEED)がケンテックスの祥也賞特製腕時計を受け取った。時計の裏蓋には祥也賞の特別ロゴが刻印されている。
「前戦SUGOではなかったので、もうなくなったのかなと思っていました。だから今回いただけてすごくうれしいです。今までたくさんいただいているので、毎年一つは自分の分として手元に残し、あとはお世話になった方々にプレゼントしてきました。富沢祥也賞は若いライダーにも目標になるだろうし、長く続けてもらいたいです」と尾野。竹本は「MFJカップJP250でもいただけるなんて知りませんでした。うれしい」と初めての祥也賞受賞を喜んだ。
J-GP3クラスの活性化を願い、2012年から始まった富沢祥也賞。2024年まで全日本全ラウンドのJ-GP3クラスポールシッターに贈られてきたが、今年からは筑波ラウンド限定で、J-GP3とMFJカップのポールシッターに贈られることになった。この祥也賞の賞品は、全日本筑波大会とMotoGP日本グランプリで出店され、販売されている富沢祥也グッズの売り上げの一部で制作されている。
プレゼンターを務めた富沢祥也の母、有希子さんは「今年から筑波だけになりますが、J-GP3と新たにMFJカップでやってみることにしました。筑波であれば私自身が選手の方に授与できるのもこれを決めた理由の一つです。末永く祥也賞を続けていきたいです」と語った。