伊藤真一が代表兼監督を務めるAstemo Pro Honda SI Racingが2025年鈴鹿8耐の参戦体制を発表した。ライダーには、全日本JSB1000から野左根航汰、全日本ST1000から荒川晃大、MotoGP世界選手権のMoto3から山中琉聖の3人が起用される。

チームは2020年に発足。以降、全日本ロードレース選手権やアジアロードレース選手権へ参戦を続け、2022年からは鈴鹿8耐にも挑戦している。8耐初年度の2022年は作本輝介、渡辺一馬、羽田太河で予選8位、決勝リタイア。2023年は水野涼、渡辺一馬、作本輝介で予選6位、決勝9位。2024年は野左根航汰、羽田太河、作本輝介で予選9位、決勝11位の成績を残している。

監督の伊藤真一は「2025年の鈴鹿8時間耐久レースの参戦は、SI Racingとして4年目になります。昨年までは思うようなレース展開ができず、ファンの皆さまや、スポンサーの皆さまの期待にこたえることはできませんでした」「事前テストを見ているとライバルは昨年よりもいっそう速いマシンで挑んできます。Astemoをはじめスポンサーの皆さまと共にチーム一丸となって、事前準備をしっかり行ない表彰台を目指します。応援よろしくお願いいたします」とコメント。

今年は、ライダーのスキルを120%発揮できるようにと、全日本選手権において渡辺一馬をパフォーマンスディレクターに起用しているSI Racing。鈴鹿8耐においても同様に渡辺のバックアップを得て、ライダーには野左根、荒川、そして8耐初参戦の山中という新たなメンバーで表彰台を目指す。

今年の鈴鹿8耐は、三重県鈴鹿サーキットにて8月3日(日)に決勝レースが行なわれる。

チーム名:Astemo Pro Honda SI Racing
参戦クラス:EWC
ゼッケン:17
バイク:ホンダCBR1000RR-R
タイヤ:ブリヂストン

ヤマハ時代にはEWCに年間参戦していた経験も持つ野左根航汰。2024年にホンダに移り、同チームからは2回目の参戦
2023年に桜井ホンダで初参戦した以来の鈴鹿8耐正式起用となる荒川晃大。昨年はチームHRCのリザーブライダーを務めた
鈴鹿8耐初参戦が決まった山中琉聖。6月に行なわれた事前テストに参加し、そのパフォーマンスが認められた形だ