マルクの圧倒的な優位性
マルク・マルケスはレース開始から終了までリードを保ち、常にコントロールを握った。スタート直後は先頭で走り、タイヤが温まるまで数周待った。その後、追走グループと同じペースで走る周回と、3、4、5秒も速い周回を組み合わせた。フィニッシュラインを2位のアレックス・マルケスに6秒以上の差をつけて通過。ザクセンリンクでの9勝目。
転倒続出
GP前の負傷者と金曜・土曜日に負傷したライダーを含め、日曜日のスタートグリッドには18台しか並ばず、10台が完走した。ミゲール・オリベイラ、ペドロ・アコスタ、ヨハン・ザルコ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、サバドーリ、マルコ・ベゼッキ、小椋藍、ジョアン・ミルが転倒…しかもドライコンディションでの転倒だった。
1コーナーでの転倒
レースが最終盤に差し掛かった頃、1コーナーで連続した転倒が発生し、ポディウムの順位が完全に逆転した。最初の転倒者は2位を走っていたディ・ジャンナントニオ(18周目)。数秒後、ヨハン・ザルコがグラベルに突っ込んだ。21周目、1コーナーのブレーキングで転倒したのは、2位を走行していたベゼッキだった。22周目、同じ場所で、小椋藍がジョアン・ミルを巻き込んで転倒した… これらの転倒の原因は? フランチェスコ・バニャーヤによると、後方から吹く風だった。
アレックスの冷静さ
左手を手術したばかりの状態でのGP参戦。グリッド5番手からスタートし、最初の周回で3位、2周目で4位に浮上したが、消耗戦に巻き込まれることを避けた。自分のペースで走り、転倒を招くような過剰な行動を避け、その戦略が新たなポディウムをもたらした…11回目のGPで17回目のポディウム。
アコスタの急ぎすぎ
ペドロは2位から5位でフィニッシュするつもりだったと主張しているが、2コーナーでフロントを無理に攻めたため、4周目でレースを終えた。ムルシア出身のライダーによると、そのポジションをねらうためにはスタートからリスクを冒すしかなく、アレックスが採用した戦略とは正反対のものだった… 時には冷静さも役立つものだ。
(マニュエル・ペチーノ)