SBK(スーパーバイク世界選手権)第8戦ハンガリーラウンドは、ハンガリーのバラトン・パークサーキットでレース2が開催された。
SBKレース2
SBKのレース2は気温22度、路面温度30度のドライコンディションの下、21周で争われた。
ポールポジションからスタートしたトプラク・ラズガットリオグル(BMW)がトップで1コーナーに入るが、2コーナー進入でアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が前に出る。ラズガットリオグルは5コーナーの進入でバウティスタからトップを奪い返す。
1周目のコントロールラインをラズガットリオグルがトップで通過。バウティスタが2番手、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が3番手、サム・ロウズ(ドゥカティ)が4番手で続く。
トップを行くラズガットリオグルは2周目には2番手以下に約1秒のリードを取り、3周目には約2秒、4周目には約4秒とリードを広げて独走体制に入る。その後もレース中盤には約6秒、終盤には約10秒と後続との差を広げ続けたラズガットリオグルは、ハンガリーラウンドのレース1、スーパーポールレース、レース2を全て優勝し、3戦連続となるハットトリックを達成した。
2番手争いは、序盤はバウティスタがリードしていたが、サム・ロウズが3周目にバウティスタを交わして2番手に浮上。さらに10番グリッドからスタートしたニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が5周目にバウティスタを交わして3番手に上がると、続く7周目にはサム・ロウズも交わして2番手に浮上。この時点でトップを行くラズガットリオグルとは約5秒の差があり、ブレガは数周続いたサム・ロウズとの2番手争いを制すると、単独2番手で周回を重ね、2位に入賞した。
サム・ロウズは6周目以降3番手をキープしたまま周回を重ね、3位に入賞した。序盤2番手を争ったバウティスタは、サム・ロウズ、ブレガに交わされて4番手に後退した直後の6周目の8コーナーで転倒を喫しリタイアに終わった。
11番グリッドからスタートしたダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が4位に入賞。ロカテッリは6周目以降、5番手で周回を重ね、終盤にペトルッチとの差を縮めたものの、前に出るまでには至らず、ペトルッチから0秒455差の5位でチェッカーを受けた。
6番手争いはレース中盤、ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)、チャビ・ビエルへ(ホンダ)、アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)、アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)の4人が接戦を繰り広げた。14周目にビッカーズがこの集団から抜け出しかけたが、それ以前の周回でのショートカットに対するロングラップペナルティを受ける。15周目にロングラップペナルティエリアに入ったビッカーズだったが、ここでグラベルに飛び出し、大きく順位を落としてしまった。ビッカーズは14番手走行中の20周目の15コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わった。
6番手争いはアレックス・ロウズが制して6位入賞。7位にビエルへ、8位にバッサーニがでチェッカーを受けたが、ショートカットのタイムペナルティで3秒加算となり、9位でチェッカーを受けたドミニク・エガター(ヤマハ)が8位に入賞。バッサーニは9位入賞となった。10位にヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)が入賞。
タラン・マッケンジー(ドゥカティ)が11位、ジョナサン・レイ(ヤマハ)が12位、バハティン・ソフォグル(ヤマハ)が13位、ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ)が14位、ティト・ラバット(ホンダ)が15位に入賞。マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)は12周目の9コーナーで転倒、再スタートして16位でゴール。ザクワン・ザイディ(ホンダ)は17位でチェッカーを受けた。
チャンピオンシップ争いではラズガットリオグルがランキングトップ、ランキング2位のブレガとの差を26ポイントに広げた。
SSP
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温23度、路面温度32度のドライコンディションの下、18周で争われた。
7番グリッドからスタートしたシモン・イェスパセン(ドゥカティ)が1周目のコントロールラインをトップで通過、2番手にジャン・オンジュ(ヤマハ)、3番手にステファノ・マンジ(ヤマハ)が続く。
4周目にオンジュがトップに立ち、6周目にマンジが2番手に浮上すると、8周目にマンジがオンジュを交わしてトップに立つ。イェスパセンも8周目にオンジュを交わして2番手に浮上すると、中盤すぎからマンジとイェスパセンが接戦のトップ争いを展開する。
終盤まで続いた接戦のトップ争いは、残り2周でマンジがリードを広げ、マンジがレース1に続いて、今シーズン通算7勝目を記録した。
イェスパセンは1秒953差の2位でチェッカーを受け、SSP初表彰台を獲得した。
3番手争いは最終ラップまでオンジュとオリバー・ベイリス(トライアンフ)が接戦を展開。オンジュが抑えきって3位に入賞。僅差の4位にベイリスが続いた。
16番グリッドからスタートした鳥羽海渡(ホンダ)は序盤から入賞圏内で周回を重ね、終盤の14番手争いに競り勝って14位に入賞した。
ヤマハR3
ヤマハR3 bLU cRUワールドカップのレース2は気温22度、路面温度31度のドライコンディションの下、10周で争われた。
序盤から大きな集団での接戦が展開。最終ラップまで7人のトップ集団が競り合い、アレッサンドロ・ディ・ペルシオが優勝した。2位にアライ・アガスカ、3位にエイモン・ボケネグラが入賞。
久川鉄平は終始トップグループで戦い、何度かトップに立ったが、僅差の4位入賞。奥貫 翔が5位で続き、ジーン・健人・ターナーは13位。
FIM WCR
FIM WCR(ウーマンズ・レーシング世界選手権)のレース2はミックスコンディションの下、11周で争われた。
マリア・エレーラ(ヤマハ)がレースをリード、ビアトリス・ネイラ(ヤマハ)、クロエ・ジョーンズ(ヤマハ)が続き、この3人が4番手以下にリードを取ってトップ争いを展開。
エレーラは5周目までトップをキープしたが、ネイラが6周目にトップに立つと、ポジションをキープ。7周目にはジョーンズがエレーラを交わして2番手に上り、最終ラップまで3人のライダーが僅差のトップ争いを展開したが、ネイラが逃げ切り今シーズン3勝目を記録。2位にジョーンズが続き、エレーラは3位となったが、ランキングトップのポジションをキープした。
SBK第8戦ハンガリー SBK レース2 リザルト(21周)
1 | トプラク・ラズガットリオグル(BMW) | |
2 | ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) | 10秒317 |
3 | サム・ロウズ(ドゥカティ) | 2秒837 |
4 | ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) | 5秒143 |
5 | アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) | 0秒455 |
6 | アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ) | 9秒300 |
7 | チャビ・ビエルへ(ホンダ) | 1秒168 |
8 | アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ) | 1秒117 |
9 | ドミニク・エガター(ヤマハ) | 0秒355 |
10 | ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ) | 3秒022 |
11 | タラン・マッケンジー(ドゥカティ) | 1秒525 |
12 | ジョナサン・レイ(ヤマハ) | 3秒740 |
13 | バハティン・ソフォグル(ヤマハ) | 0秒310 |
14 | ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ) | 16秒225 |
15 | ティト・ラバット(ホンダ) | 0秒145 |
16 | マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) | 22秒295 |
17 | ザクワン・ザイディ(ホンダ) | 8秒581 |
R | ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ) | 2周 |
R | アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) | 16周 |