MotoGP第14戦ハンガリーMotoGPクラス1日目、フリー走行1とプラクティスがハンガリー、バラトン・パーク・サーキットで開催された。今大会、ソムキャット・チャントラ(ホンダ)の代役で参戦予定だったアレイシ・エスパロガロ(ホンダ)は、自転車レースもプロとして活躍しており、自転車でのケガで出場が見送られる事となった。日本時間午後5時45分(現地時間午前10時45分)から45分間の予定で行なわれたフリー走行1は、気温21度、路面温度27度、湿度66%、曇りのドライコンディション。

開始10分ほどで、ホルヘ・マルティン(アプリリア)のマシンから白煙が上がり、マルティンはグラベルでマシンを止めた。開始14分29秒には、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)のマシンからも白煙と炎が上がり、5コーナーにはオイルも漏れていたため赤旗中断。日本時間午後6時14分(現地時間午前11時14分)に再スタートされた。この走行では、マルク・マルケス(ドゥカティ)が1分37秒956を記録し、唯一の1分37秒台でトップタイムだった。2番手は、マーベリック・ビニャーレス(KTM)の代役、テストライダーとしてこのサーキットで大会前にテスト走行をしていたポル・エスパロガロ(KTM)1分38秒233。3番手ペドロ・アコスタ(KTM)1分38秒526。小椋藍(アプリリア)は23周目1分39秒624を記録し、17番手だった。

日本時間午後10時(現地時間午後3時)から1時間で開催されたプラクティスは、気温26度、路面温度38度、湿度36%、場所により青空も見えるドライコンディション。風速は強いと10km/hほどだった。金曜日から多くの観客が見られた。序盤はポル・エスパロガロ以外、全員フロントタイヤはミディアムで走行していた。

中盤に入り、14周目フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)がリアを新ミディアムタイヤに替えてから、1分37秒793を記録、最初に1分37秒台を記録し、トップタイムを更新。その後、タイヤ交換なく前後ミディアムタイヤで17周のマルク・マルケス(ドゥカティ)が1分37秒753でトップとなる。終盤、残り15分を切って前ミディアム後ソフトのニュータイヤ装着後の18周目1分37秒289を記録したアコスタがトップタイムを更新。アコスタは19周目1分37秒061まで自身の記録を縮めてトップをキープ。残り1分頃、スローコーナーの2コーナーで激しくハイサイド転倒。11コーナーでは、ヨハン・ザルコ(ホンダ)も転倒、イエローフラッグで最終ラップのタイムアタックがキャンセルになるライダーも居た。アコスタもザルコも大きなケガはなかった。終盤には、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)とアレックス・マルケス(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(ヤマハ)の走行ラインが重なるアクシデントもあった。

プラクティスの結果は、1番手アコスタ、2番手マルク・マルケスで1分37秒067、アコスタとの差は0.006。3番手アレックス・マルケス(ドゥカティ)1分37秒342。4番手アルデゲール、5番手エネア・バスティアニーニ(KTM)、6番手はフリー走行1で2度の転倒があったフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)。7番手ジョアン・ミル(ホンダ)、8番手ポル・エスパロガロ、9番手は新シャーシが導入されたルカ・マリーニ(ホンダ)、10番手ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。以上10名は明日、予選Q2からスタートできる。

小椋は前ミディアム後ソフトタイヤで24周目に記録した1分38秒013で16番手。予選Q1から出場する。明日は、日本時間午後5時10分(現地時間午前10時10分)からフリー走行2が始まり、そのまま予選に突入。日本時間午後10時(現地時間午後3時)からは13周のスプリントも開催される。

トップタイムのペドロ・アコスタと2番手マルク・マルケスの差は0.006
ホンダ勢トップだったジョアン・ミル
MotoGP第14戦ハンガリーMotoGPプラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ペドロ・アコスタ KTM 1分37秒061 P
2 マルク・マルケス ドゥカティ 1分37秒067 P
3 アレックス・マルケス ドゥカティ 1分37秒342 P
4 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 1分37秒375 P
5 エネア・バスティアニーニ KTM 1分37秒415 P
6 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 1分37秒429 P
7 ジョアン・ミル ホンダ 1分37秒446 P
8 ポル・エスパロガロ KTM 1分37秒544 P
9 ルカ・マリーニ ホンダ 1分37秒588 P
10 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1分37秒671 P
11 ホルヘ・マルティン アプリリア 1分37秒672 P
12 マルコ・ベゼッキ アプリリア 1分37秒754 P
13 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 1分37秒785 P
14 フランチェスコ・バニャーヤ― ドゥカティ 1分37秒789 P
15 ブラッド・ビンダー KTM 1分37秒876 P
16 小椋藍 アプリリア 1分38秒013 P
17 ジャック・ミラー ヤマハ 1分38秒022 P
18 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 1分38秒072 P
19 ラウル・フェルナンデス アプリリア 1分38秒242 P
20 ヨハン・ザルコ ホンダ 1分38秒288 P
21 アレックス・リンス ヤマハ 1分38秒379 P