全日本RR第4戦もてぎのJSB1000クラス予選は野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)が制した。
3カ月のブランクを経ての開催。ほとんどのJSBライダーが鈴鹿8耐に参戦しており、今度はスプリントに切り替えてのレース。ただし鈴鹿8耐と同様に気温の高いウイークになった。
40分間のタイムアタック形式の予選。ベストタイムがレース1、セカンドベストタイムでレース2のグリッドが決まる。
最初のアタックでは浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)が1分48秒075でリーダーボードのトップに立つ。僅差の1分48秒098で2番手につけたのは野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)。さらに津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)が1分48秒台。
セッション中盤に各車ピットに入りセッティングを詰める。
まずは浦本が1分47秒915と1分47秒台に突入。セッション残り10分を切ったところで、中須賀が1分47秒856。一気にリーダーボードのトップに浮上する。
残り3分。野左根が1分47秒676とトップタイムを更新。これで野左根がポールポジション獲得。野左根にとってはホンダ移籍後初のポールポジション。ホンダ、ヤマハ、BMWと3メーカーがフロントロウを分かち合った。
●レース1ポールポジション/野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)
「昨日からペースは悪くなく、予選では昨日使った中古タイヤで最初のアタックを行ないました。それで1分48秒フラットくらいまで出せたので手ごたえがありました。新品タイヤで1周を120パーセントの力で走り、ミスもあったけどタイヤのグリップも引き出せて作戦もうまくいきました。また、今回は単独でタイムを出せたので自信につながりました」
「今回からエンジンがアップグレードされて、周りのライダーと走ったときにもアップデートを実感できています。5年ぶりのポールポジションを獲得できて、ほっとした部分が大きいです。チームが喜んでくれたのがうれしいです」
●レース2ポールポジション/中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
「決勝に向けてさらに暑くなることが予想されているので、そこにアジャストできるよう昨日とは違うタイヤでアタックしたのですが、一歩、二歩及びませんでした。レース2のポールポジション獲得はよかったけれど、トータルで取りたかったから少し残念です」
「ただ、昨年のもてぎ2&4よりはいい状態で臨めています。後半戦最初のレースなので、決勝は落ち着いてレースを運びたいです。暑いですし、アベレージタイムも接近してるのでタフなレースになるだろうけれど、集中して最後まで走りきりたいです」