MotoGP第10戦オランダMotoGPクラス3日目、ウオームアップ走行と決勝が、首都アムステルダムから車で約2時間のTTサーキット・アッセンで行なわれた。小椋藍(アプリリア)が自身初、日本人ライダーとして22年ぶりのMotoGPクラス優勝を果たした。チームメイトのラウル・フェルナンデス(アプリリア)が2位。ホルヘ・マルティン(アプリリア)が3位に入り、マルティンはポイントリーダーとなった。

日本時間午後4時40分(現地時間午前10時40分)から10分間行なわれたウオームアップ走行では、マルコ・ベゼッキ(アプリリア)がトップタイム、2番手が小椋だった。

歴史ある大会を象徴するように、猛暑に負けない高齢ファンの姿も多く、日曜日は10万人を超える観客が詰めかけた。日本午後9時(現地午後2時)から26周で開催された決勝は、気温29度、路面温度43度、湿度58%、晴れのドライコンディション。金曜、土曜に比べ路面温度は低く、アレックス・マルケス(ドゥカティ)とホンダ勢の4人はソフトのリアタイアを選択。他は全員、前後ミディアムタイヤで臨んだ。

スタート、小椋が好スタートでホールショットを奪うも、ホルヘ・マルティン(アプリリア)、R・フェルナンデスに先を許し、2周目にはマルク・マルケス(ドゥカティ)、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)にも抜かれた。ファーストラップでジョアン・ミル(ホンダ)は転倒、リタイア。2周目15コーナーではマルコ・ベゼッキ(アプリリア)が高速で転倒、リタイア、ベゼッキに大きなケガはなかった。

2周目で小椋はバニャーヤを抜き返し4番手へ。5周目16コーナーでは、M・マルケスを捉え3番手まで挽回。その時点ではトップがマルティン、小椋の前を行くR・フェルナンデスとの差が約2.5秒あった。小椋は焦らずトップ2との距離を保ち走行を続けた。

7周目にはカル・クラッチロー(ホンダ)がピットイン、再スタート。フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)は10周目に転倒、リタイア。トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)はピットイン、13周でリタイア。M・マルケス、バニャーヤと激しい4番手争いを続けていたペドロ・アコスタ(KTM)は突然、右手の不調でピットイン、13周でリタイア。バニャーヤはマシントラブルで15周、リタイア。15周目、小椋は1分32秒483のレース最速ラップを記録した。

17周目、R・フェルナンデスがマルティンを捉え首位浮上。小椋は前の二人を捉えようとするが、最終シケインで作動したリアの車高調整装置が1コーナーで解除されるはずが、1から3コーナーの間で再び作動、タイムをロスした。しかし、その後は再びR・フェルナンデス、マルティンよりも速いペースを取り戻し、18周目でマルティンを捉え2番手へ。20周目にはラウル・フェルナンデスもパス、トップに立つとアドバンテージを広げて、1位のままチェッカーフラッグを受けた。2位フェルナンデスとは2.004秒差。3位マルティン。

4位以降の争いは、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)がレース中、17コーナーショートカットでダブルロングラップ。M・マルケスとマーベリック・ビニャーレス(KTM)は最終ラップのトラックリミット超過でレース後1ポジションダウン。結果、4位ジャンアントニオ、5位アレックス・マルケス(ドゥカティ)、6位エネア・バスティアニーニ(KTM)。更に、ブラッド・ビンダー(KTM)とアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)にはタイヤ内圧違反の16秒加算があった。

ポイントランクでは、マルティンが193ポイント、ベゼッキ186、ジャンアントニオ177、小椋は168ポイントで4番手。次戦ドイツGPは7月10日に走行が始まる。

延べ193945人という多くの観客が初優勝を小椋藍(アプリリア)を称えた

 

シャンパンファイトを楽しむ小椋藍(アプリリア)

 

MotoGP第10戦オランダMotoGP決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 小椋藍 アプリリア
2 ラウル・フェルナンデス アプリリア 2秒004
3 ホルヘ・マルティン アプリリア 3秒512
4 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 9秒315
5 アレックス・マルケス ドゥカティ 10秒140
6 エネア・バスティアニーニ KTM 10秒388
7 マルク・マルケス ドゥカティ 10秒288
8 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 19秒039
9 アレックス・リンス ヤマハ 20秒302
10 ルカ・マリーニ ホンダ 20秒669
11 ブラッド・ビンダー KTM 35秒383
12 マーベリック・ビニャーレス KTM 36秒755
13 ジャック・ミラー ヤマハ 37秒244
14 ディオゴ・モレイラ ホンダ 38秒127
15 アウグスト・フェルナンデス ヤマハ 1分00秒826
16 カル・クラッチロー ホンダ 1Lap
RT フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ
RT トプラック・ラズガットリオグル ヤマハ
RT ペドロ・アコスタ KTM
RT フランコ・モルビデリ ドゥカティ
RT マルコ・ベゼッキ アプリリア
RT ジョアン・ミル ホンダ