全日本ロードレース選手権第6戦岡山ラウンドのST600は松岡玲(ITO RACING BORG CUSTOM)が制した。

 朝から雨が降ったりやんだり、その雨も強まったり弱まったりと先が読めない天候。ST600決勝スタート時も雨。サイティングラップで小山知良(JAPAN POST docomo Business TP)が転倒という衝撃的なシーンでスタート。小山はそのままピットレーンから最後尾スタートを切ることに。

 水しぶきを上げながらのスタート。松岡がリード。オープニングラップでトップ浮上は伊達悠太(BATTLE FACTORY)。2周目に松岡が首位奪還。伊達は松岡の背後にピタリとつけたまま周回を開始。

 トップ2台に大きく離されて3位争いを開始したのは中島元気(HondaSuzukaRacingTeam)、岡部怜(NitroRyotaRacing 11)、千田俊輝(SE COMPETITION)、高橋匠(K-FUND GBSracing)。

 レース中盤。松岡と伊達はテールtoノーズのまま。3位争いからは中島が抜け出して単独周回を開始。中島との差をじわじわと詰め始めたのは高橋。

 レース終盤に松岡は伊達を引き離し始める。3位争いは12周目に中島を捕らえた高橋が前に出る。さこの3位争いを猛追してきたのが長尾健吾(TEAMKENKEN YTch)。長尾は13周目に中島をパスして4番手に浮上すると高橋を射程圏内に捕らえる。

 14周目。ついに長尾が高橋を捕らえて3番手浮上。さらに高橋を引き離して単独走行に。

 松岡は最後まで力強い走りを披露。そのまま地元で初優勝。伊達は2位フィニッシュ。予選18番手スタートの長尾が3位表彰台を獲得した。

優勝/松岡玲(ITO RACING BORG CUSTOM)

「序盤はリアタイヤがきつくてグリップ感が得られないままの周回でした。レース中盤からコンディションがよくなってきて、グリップ感も出てきたのでペースも徐々に上げられました」

「(初優勝まで)本当に長かったです。ずっと勝てないまま2位止まりでしたから。ここまで支えてくれたスポンサー、チーム、家族に感謝したいです」

「初優勝はうれしいです。何よりも地元で初優勝できたことがうれしいです」

2位/伊達悠太(BATTLE FACTORY)

「昨日の予選で、自由に走られると勝てないと思いました。ブレーキングはアドバンテージがあるので、序盤に前に出て自分主導のレースにしたかったです。1周目は作戦どおりに前に出られたけれど、次の周の1コーナーでブレーキをかけた途端にフロントがロックしてしまい、止まれずにオーバーランして抜き返されました。でも単純にペースで負けていました。松岡選手が速かったです」

「最終戦はチームのホームだし、しっかりドライで走りたいです。僕はまだ今季勝てていないので、最後は僕が優勝で飾って2年連続チャンピオンを取りたいです」

3位/長尾健吾(TEAMKENKEN YTch)

「昨日の予選は計測前からバイクがおかしくて、今までのワーストグリッドになりました。決勝は無理しないということを第一目標にしました。(18番手から追い上げて)いつも一緒に走っていないライダーに惑わされないように走りました」

「気づいたらサインボードが『P7』になっていて、表彰台にいけるかもと思ったらスイッチが入りました。シーズンのターニングポイントになると思って、3位までは上がろうと。やれる仕事はやったかなと思います」

「最終戦は好きなコースだから、戦略も考えて伸び伸びと楽しみたいです」