MotoGP第14戦ハンガリーGPが今週末、ハンガリー、首都のブタペストから85kmにの湖畔にあるバラトン・パーク・サーキットで開催される。全長距離4.08km、最大ストレート665m、右コーナー7、左コーナー10。ハンガリーでMotoGPが開催されるのは33年ぶり、バラトン・パークでは初開催。
MotoGPクラスは、前戦オーストリアGPでレッドブルリンク初勝利、自身が持つ2014年の記録に並ぶ6連勝を達成したマルク・マルケス(ドゥカティ)。スプリントも優勝しており年間ポイントは現在418。142ポイント差で2番手のアレックス・マルケス(ドゥカティ)は、前戦スプリント2位、決勝10位だった。現在221ポイントで3番手のフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は、レッドブルリンク決勝は8位、スプリントはリタイアと苦戦を強いられた。
前戦、決勝では目を見張る追い上げを見せ2位のルーキー、フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)。年間ポイントでは144で並び、5番手を争っているフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)とファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)のVR46コンビ。
年間ポイントは同じく144ポイントで5番手争いに食い込んでいるペドロ・アコスタ(KTM)は、前戦スプリント3位、決勝4位と健闘した。チームメイトのブラッド・ビンダー(KTM)もスプリント5位、決勝7位に入った。エネア・バスティアニーニ(KTM)もスプリント7位、決勝5位に入り、ケガのため土曜日から欠場したマーベリック・ビニャーレス(KTM)の穴を埋めるべく、3台のKTM勢は地元オーストリアで奮闘。ハンガリーGPではポル・エスパロガロ(KTM)が代役参戦で更なる飛躍を目指す。
オーストリア決勝では、前半マルク・マルケスを抑えトップを激走したマルコ・ベゼッキ(アプリリア)。決勝は転倒に終わったホルヘ・マルティン(アプリリア)もスプリントは10位に入り、更なる復調が待ち望まれる。年間ポイント73、12番手に着け、アプリリア2年目の安定感が出て来たラウル・フェルナンデス(アプリリア)。チームメイトの小椋藍(アプリリア)も53ポイント16番手に位置し、MotoGP初年、経験を積み重ねている。
オーストリア決勝では6位と今シーズン自己最上位を獲得したジョアン・ミル(ホンダ)。現在、年間ポイント55、15番手に着け今シーズンは地道にポイントを獲得しているルカ・マリーニ(ホンダ)。114ポイント、9番手に居るヨハン・ザルコ(ホンダ)は、誰も走ったことがないこのコースで高い経験値を活かしたいはず。ソムキャット・チャントラ(ホンダ)はケガのため欠場する今大会、アレイシ・エスパロガロ(ホンダ)が代役参戦する。
前戦、歯車がかみ合わなかったヤマハ勢の4人、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、アレックス・リンス(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ヤマハ)、ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)。今大会では、雪辱を果たしたい。
Moto2クラスは、レッドブルリンクでマシントラブルによるリタイアのポイントリーダー、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)。アロン・カネト(カレックス)とのポイント差が19に縮んだ。前戦、13位3ポイントを獲得した佐々木歩夢(カレックス)、Moto2初年の國井勇輝(カレックス)にも注目したい。
Moto3クラスは、オーストリアで優勝したアンヘル・ピケラス(KTM)がポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)を71ポイント差で追う。前戦2位表彰台を獲得した山中琉聖(KTM)、ホンダ勢を引っ張り、特に決勝では活躍を魅せる古里太陽(ホンダ)にも期待したい。
第14戦ハンガリーGPは今週金曜日、日本時間午後4時(現地時間午前9時)からMoto3フリー走行1が始まる。今大会もMotoEシリーズが併催される。