MotoGP第16戦サンマリノGPが今週末、イタリア、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催される。全長距離4.23km、最大ストレート530m、右コーナー10、左コーナー6。

MotoGPクラスは、ポイントリーダーのマルク・マルケス(ドゥカティ)が今シーズン通算487ポイントを獲得。2番手アレックス・マルケス(ドゥカティ)は前戦カタルニアでスプリントこそ転倒に終わったものの、ポールポジションから決勝は優勝し、現在305ポイント。今大会でのマルクのチャンピオン決定はないものの、今大会の二人の獲得ポイント数次第では、次戦となる日本GPでマルクのチャンピオン決定が可能となる。カタルニア決勝当日は、ウオームアップ走行5番手、決勝では21番手から7位フィニッシュのフランチェスコ・バニャーヤは現在237ポイント。計算上では、この3人にチャンピオンの可能性は残っている。

カタルニアでは、KTM移籍後、初の表彰台3位を獲得し、地元ミサノを迎えるエネア・バスティアニーニ(KTM)。ポイントランク5番手183ポイント、前戦スプリント4位、決勝5位のペドロ・アコスタ(KTM)。カタルニアでは、金曜プラクティス1番手タイムを記録したブラッド・ビンダー(KTM)。肩のケガは完治していないものの、カタルニアでは決勝13位3ポイント獲得を果たしたマーベリック・ビニャーレス(KTM)。

前戦スプリント9位、決勝はラスト2周でバニャーヤとルカ・マリーニ(ホンダ)をかわし6位を獲得した小椋藍(アプリリア)。昨年Moto2クラスで優勝しているミサノも期待してしまう。現在197ポイント4番手で、3番手バニャーヤに迫る勢いのマルコ・ベゼッキ(アプリリア)。前戦決勝は10位6ポイント獲得の昨年王者ホルヘ・マルティン(アプリリア)。カタルニアではスプリント決勝ともに11位を獲得したラウル・フェルナンデス(アプリリア)。

前戦スプリント2位、決勝5位を獲得したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。地元カタルニアの決勝で、今年初めてのリタイアという雪辱を果たしたいアレックス・リンス(ヤマハ)。前戦決勝9位という今季自己ベストを残したミゲール・オリベイラ(ヤマハ)。ブルノGP以来のトップ10を目指すジャック・ミラー(ヤマハ)。今大会、アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)がV4エンジンでWC参戦する。

年間ポイント161で6番手、カタルニアでのペナルティーと共にチームと自身の地元ミサノを迎えるフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)。同点7番手のチームメイト、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は、前戦スプリントでは3位表彰台を獲得。オーストリアGP決勝2位以来、苦戦中のフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)はチームの地元で挽回を目指す。

ケガで欠場した3戦以外、今シーズンポイント獲得を続け、カタルニアではスプリント決勝共に8位獲得のマリーニ。チームメイトのジョアン・ミル(ホンダ)は昨年、ミサノでベストリザルトを獲得している。ヨハン・ザルコ(ホンダ)は前戦決勝では転倒前まで5番手を走行していた。カタルニアで復帰のソムキャット・チャントラ(ホンダ)の活躍にも期待したい。

Moto2クラスでは、前戦、不運な転倒リタイアを喫した佐々木歩夢(カレックス)、カタルニア決勝は転倒したものの完走にこぎつけた國井勇輝(カレックス)が日本GP前の最終戦を迎える。

Moto3クラスでは、カタルニア3位表彰台を獲得した古里太陽(ホンダ)、最後尾グリッドから9位まで追い上げを見せた山中琉聖(KTM)が優勝を狙っている。

第16戦サンマリノGPは今週末、金曜日、日本時間午後4時(現地時間午前9時)からMoto3クラスのフリー走行1で走行が始まる。