SBK(スーパーバイク世界選手権)第10戦アラゴンラウンドは、スペインのモータランド・アラゴンで2日目のレース1が開催された。

SBK
SBKのレース1は気温24度、路面温度37度のドライコンディションの下、18周で争われた。

スタートからトプラク・ラズガットリオグル(BMW)とニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が接戦のトップ争いを展開。サム・ロウズ(ドゥカティ)が僅差の3番手で続く。

ラズガットリオグルとブレガはポジションを入れ替えながら接戦を展開し、どちらも前に出ても引き離すことができなまま周回を重ねていく。中盤に入った6周目以降のコントロールラインではラズガットリオグルがトップをキープ。ブレガは1コーナーで仕掛けて前に出ることもあったが、コース後半でラズガットリオグルがトップを奪還し、拮抗したレースが続いていく。

最終ラップまで続いた接戦のトップ争いは、ラズガットリオグルが逃げ切ってトップでチェッカーを受け、フルレースでは今シーズン12勝目を記録。第6戦ミサノからフルレースでは9連勝(スーパーポールレースも含めると13連勝)を達成した。

ブレガは最終ラップにファステストラップを記録してラズガットリオグルを追ったが、0秒030の僅差で2位となった。序盤から3番手につけていたサム・ロウズが3位に入賞した。

4位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、5位にアレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)、6位にアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、7位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、8位にアクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)、9位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)、10位にマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)が入賞。

ドミニク・エガター(ヤマハ)が11位ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)が12位ジョナサン・レイ(ヤマハ)が13位ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)が14位ギャレット・ガーロフ(カワサキ)が15位に入賞。

バハティン・ソフォグル(ヤマハ)が16位、ティト・ラバット(ヤマハ)が17位、ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ)が18位、トーマス・ブライドウェル(ホンダ)が19位、ザクワン・ザイディ(ホンダ)が20位でチェッカーを受けた。

レミー・ガードナー(ヤマハ)は16周を回ってピットに戻りリタイア。アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は5番手走行中の13周目の15コーナーで転倒を喫しリタイア。タラン・マッケンジー(ドゥカティ)は4周目の4コーナーでマシントラブルによりストップ、リタイアに終わった。

SSP
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース1は気温21度、路面温度32度のドライコンディションの下、15周で争われた。

序盤からバレンティン・デビス(ドゥカティ)とジャン・オンジュ(ヤマハ)がポジションを入れ替えながら接戦のトップ争いを展開。中盤すぎまではステファノ・マンジ(ヤマハ)が二人に加わっていたが、終盤にマンジが遅れ、デビスとオンジュのトップ争いは最終ラップまで続く。

最終ラップのバックストレートでオンジュがデビスのスリップに着くが、前に出るまでには至らず。最終コーナーの進入でデビスがわずかに挙動を乱し、直後につけていたオンジュと接触しかける。この間に二人の間の差がわずかに広がり、デビスがそのままトップでチェッカーを受けSSP初優勝を達成。

0秒197差でオンジュが2位に続き、マンジはトップから3秒236遅れの3位に入賞。

鳥羽海渡(ホンダ)は22位、岡本裕生(ヤマハ)は25位でチェッカーを受けた。

SSP300
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース1は気温26度、路面温度38度のコンディションの下、11周で争われた。

10人のライダーによるトップ集団が最終ラップまで接戦のトップ争いを展開し、カーター・トンプソン(カワサキ)が優勝。僅差の2位にダビド・サルバドール(カワサキ)、3位にベナット・フェルナンデス(Kove)が入賞した。

ヤマハR3
ヤマハR3 bLU cRUワールドカップのレース1はは気温15度、路面温度20度のコンディションの下、9周で争われた。

最終ラップまで10台以上のマシンが接戦のトップ争いを展開。アレッサンドロ・ディ・ペルシオが優勝し、シーズン5勝目を記録した。

僅差の2位に久川鉄平が入賞。久川はレース中に、ダブルロングラップペナルティを受けて、5周目に14番手まで後退したものの、追い上げてトップ集団に加わり表彰台を獲得。僅差の3位に奥貫 翔が入賞した。ジーン・健人・ターナーも最後までトップ集団に加わり、10位に入賞。

SBK第10戦アラゴン SBK決勝レース1 リザルト(18周)

1 トプラク・ラズガットリオグル(BMW) 32分51秒237
2 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) 0秒030
3 サム・ロウズ(ドゥカティ) 0秒977
4 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) 4秒114
5 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ) 6秒485
6 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ) 7秒427
7 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 9秒734
8 アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ) 14秒342
9 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 14秒866
10 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 15秒282
11 ドミニク・エガター(ヤマハ) 17秒276
12 ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ) 18秒188
13 ジョナサン・レイ(ヤマハ) 23秒224
14 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ) 23秒657
15 ギャレット・ガーロフ(カワサキ) 24秒945
16 バハティン・ソフォグル(ヤマハ) 36秒199
17 ティト・ラバット(ヤマハ) 36秒291
18 ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ) 43秒343
19 トーマス・ブライドウェル(ホンダ) 49秒944
20 ザクワン・ザイディ(ホンダ) 1分08秒673
R レミー・ガードナー(ヤマハ) 2周差
R アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 6周差
R タラン・マッケンジー(ドゥカティ) 15周差