MotoGP第17戦日本Moto2クラス3日目、決勝が日曜日、栃木県、モビリティ・リゾート・もてぎで開催された。午後12時15分から19周で開催された決勝は、気温26度、路面温度35度、湿度61%、曇ったドライコンディション。Moto3のときに降った雨は止んでいた。タイヤは全員前ソフト、後スーパーソフトを選択。

スタートは、ディオゴ・モレイラ(カレックス)とダニエル・オルガド(カレックス)が好スタートでトップを争った。P.P.スタートのマニュエル・ゴンザレス(カレックス)は遅れて順位を落とす。1周目からダニエル・ムニョス(カレックス)とゾンダ・ファン・デン・グールベルク(カレックス)が転倒、リタイア。

トップはモレイラ、オルガド、ダビド・アロンソ(カレックス)、トニー・アルボリーノ(ボスコスクーロ)、ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)、イザン・グエバラ(ボスコスクーロ)、バリー・バルタス(カレックス)、セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、イバン・オルトラ(ボスコスクーロ)のトップ10で2周目に入った。佐々木歩夢(カレックス)は14番手、國井勇輝(カレックス)は25番手で2周目を迎えた。

2周目1分48秒739のレース最速ラップをマークして、オルガドがモレイラを捉えトップに立つと、以後も5周目まで1分48秒台で後続を引き離す。4周目にはセナ・アギウス(カレックス)が3コーナーで転倒、リタイア。ビエッティは8番手争いの中、ゴンザレスの後輪と接触、10コーナーで転倒、リタイア。後に、この事故のペナルティーでゴンザレスにはロングラップが科された。ジョー・ロバーツ(カレックス)も転倒、リタイア。5周目には、グエバラが5コーナーで転倒、再スタートしたものの16周でリタイア。

多くが転倒する中、トップのオルガドは独走状態となる。2番手は6周目にアルボリーノが上がったが、折り返し10周目ではディクソンにかわされ、オルガド1番手、ディクソン2番手となる。その後もアルボリーノは順位を下げていった。一時、4番手に順位を下げていたモレイラは15周目に再び3番手に上がった。

トップのオルガドは、安定して首位を守りチェッカー。今季カタルニアGP以来の優勝を果たした。2位はディクソン、3位はアロンソと激しい争いの末、モレイラ。モレイラと0.042差4位がアロンソ。ロングラップから順位を挽回したゴンザレスが5位。6位アルボリーノ、7位バルタス、8位オルトラ、9位アルベルト・アレナス(カレックス)、10位コリン・ベイヤー(カレックス)。一時、11番手まで順位を上げていた佐々木は14位、2ポイント獲得。國井は18位完走。表彰台では、ディクソンの娘のサマーも一緒にポディウムへ連れられた微笑ましい場面があった。

この結果、ポイントリーダーのゴンザレスはポイントを238に伸ばしたが、2番手モレイラが204ポイント、二人の差は34ポイントに縮まった。3番手カネトは、今日の決勝15位1ポイント獲得に留まり、合計189ポイント。4番手バルタス182、5番手ディクソン172、6番手オルガド153、7番手ビエッティ141、ビエッティまでは計算上、まだチャンピオンの可能性が残る。

2週連続となる次戦、第18戦インドネシアGPは10月3日、金曜日から走行が始まる。

今季カタルニアGP以来の2勝目、ルーキーのダニエル・オルガド(カレックス/先頭、ゼッケン27)

 

MotoGP第17戦日本Moto2決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 ダニエル・オルガド カレックス
2 ジェイク・ディクソン ボスコスクーロ 1秒304
3 ディオゴ・モレイラ カレックス 5秒943
4 ダビド・アロンソ カレックス 5秒985
5 マニュエル・ゴンザレス カレックス 8秒426
6 トニー・アルボリーノ ボスコスクーロ 9秒271
7 バリー・バルタス カレックス 10秒137
8 イバン・オルトラ ボスコスクーロ 11秒592
9 アルベルト・アレナス カレックス 12秒588
10 コリン・ベイヤー カレックス 12秒635
14 佐々木歩夢 カレックス 17秒634
18 國井勇輝 カレックス 24秒077