ヤマハ発動機株式会社は、岡本裕生と契約を延長し、岡本が2026年も「Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team」から「YZF-R9」でスーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)に参戦することを11月25日に発表した。

岡本は2024年「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から参戦した全日本ロードレース選手権JSB1000クラスでチャンピオンを獲得し、2025年から自身初の世界選手権となるWorldSSPへのフル参戦を開始。開幕戦のオーストラリア大会直前に行われたテストで他車が流出したオイルに乗って転倒しケガを負って開幕戦を欠場した岡本は、続く第2戦ポルトガル大会から参戦。「YZF-R9」とピレリタイヤという初のパッケージで走行経験のないサーキットに果敢に挑み続け、第4戦イタリア大会レース2の14位を最高に、ランキング30位でシーズンを終えた。

2026年シーズン、岡本のチームメイトは2025年シーズン6勝をあげランキング2位を獲得したジャン・オンジュとなる。

「今年は開幕戦の直前にケガをし、シーズン半ばにも大きなケガをしてしまいました。また初の世界選手権であり、マシン、タイヤ、チームが新しく変わり、サーキットもはじめてのものばかり。その初の環境にうまく適応できず、厳しく、悔しいシーズンになりました。それでも、一つの目標であった世界選手権に参戦し、欧州各地のサーキットで多くの経験を積むことができたため、もっと成長したいという気持ちでいっぱいです。だからこそもう一年、参戦のチャンスをいただけたのは心から嬉しいです。2026年シーズンもライバルは強力ですが、YZF-R9のポテンシャルは証明されているので、あとは自分次第。今年は叶わなかった毎レースでのポイント獲得はもちろん、ヤマハやチーム、ファンの皆さんに成長を示すことができるよう、自分なりに積み上げてきた経験を活かし、シーズンオフの期間にしっかり準備して来年の開幕戦に備えます。引き続き応援のほどよろしくお願いします」と岡本裕生。

また、2026年のWorldSSPに参戦するヤマハチームの体制も続々と決定。新チームとなる「AS Racing」からは、2020年Moto3チャンピオンであり、2025年までMoto2クラスに参戦してきたアルベルト・アレナス。2024年のスーパースポーツ300チャンピオンで、今年からWorldSSPに参戦を開始、ケガにより第9戦以降を欠場しながらランキング17位を獲得した、アルディ・マヒンドラが2年目のシーズンを迎える。

「GMT94 Yamaha WorldSSP Supported Team」からは、今年ランキング7位のルーカス・マヒアスとランキング15位のロベルト・ガルシアが継続参戦。来シーズンも「YZF-R9」を駆るヤマハチームはライダー、マニュファクチャラー、チームの三冠達成を目指す。

2026年のWorldSSPは、2月20~22日のオーストラリアラウンドで開幕し、10月16~18日スペインラウンドまで、全12戦が行われる予定となっている。