MotoGP第10戦オランダMotoGPスプリントが土曜日、首都アムステルダムから160kmほどの場所にあるTTサーキット・アッセンで開催された。日本時間午後10時(現地時間午後3時)から13周で開催されたスプリントは、気温32度、路面温度45度、湿度42%、曇りのドライコンディション。全員タイヤは前ミディアム後ソフトを選択した。今大会からスタート時、フロントホールショットデバイスの使用が安全面を考慮され禁止となっている。

スタートからホールショットを奪ったのは2番グリッドスタートの小椋藍(アプリリア)だった。小椋は束の間、トップを走行したが、P.P.スタートのホルヘ・マルティン(アプリリア)にかわされ2番手、2周目を迎え最初のコーナーではチームメイトのラウル・フェルナンデス(アプリリア)にも先を許し3番手となった。更には3周目にはドゥカティ勢トップのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)に抜かれ、4番手まで順位を落とした。

その後ろでは、マルコ・ベゼッキ(アプリリア)、マルク・マルケス(ドゥカティ)、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が激しい5番手争いとなり、更に後ろは、エネア・バスティアニーニ(KTM)、ディオゴ・モレイラ(ホンダ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が続いた。10番グリッドスタートのジョアン・ミル(ホンダ)はファーストラップで転倒、リタイア。

4周目にはマルティンのミスの隙に、ジャンアントニオと小椋が2番手、3番手へ上がった。6周目にはジャック・ミラー(ヤマハ)がマシントラブルでピットイン、リタイア。7周目にはベゼッキがマルティンを捉え4番手に浮上。ラウル・フェルナンデス、ジャンアントニオ、小椋のトップ争いと、ベゼッキ、マルティン、バニャーヤ、マルク・マルケスの4番手争いがレース中盤、繰り広げられた。

9周目に入り、タイヤ消耗のためペースが上げられなくなったジャンアントニオを小椋が16コーナーでパス、1秒以上差の開いていたトップのラウル・フェルナンデスを猛追した。小椋は11周目には1分32秒003のレース最速ラップをマーク。チームメイトでトップのラウル・フェルナンデスを追った。しかし、ラウル・フェルナンデスも1分32秒前半のタイムをキープし、ラウル・フェルナンデスがトップのままでチェッカーフラッグを受けた。ラウル・フェルナンデスは今季、スプリント2勝目。小椋は0.362秒差まで迫り、2位でフィニッシュ。

スーパーファイル・トラックハウス・MotoGP・チームがワンツーフィニッシュしたのは史上初。3位はジャンアントニオ。4位ベゼッキ、5位はバニャーヤと激しい戦いを制してマルティン。バニャーヤは、マルティンとの攻防で最終ラップ、トラックリミットをオーバーし1ポジションダウン。6位はマルク・マルケス、7位がバニャーヤ。8位バスティアニーニ、9位は一時14番手まで順位を落としたペドロ・アコスタ(KTM)が挽回してポイントを獲得。

これにより、ポイントリーダーはベゼッキのままで186ポイント、2番手マルティンが177ポイント、3番手はジャンアントニオで164ポイント。マルク・マルケスが4番手で144ポイント、僅か1ポイント差の143ポイントで小椋が5番手に着けている。

明日は日本午後9時(現地午後2時)から22周の決勝が開催される。13周のスプリントでトップに0.362秒まで迫った小椋が、22周という長く暑いことが予測されるレースで、2番手スタートからどんな戦いを見せるのか。日本のモータースポーツファンが見逃せない瞬間が明日に迫る。

トップのラウル・フェルナンデス(アプリリア)と2位の小椋藍(アプリリア)差は0.362秒だった

 

スプリント、決勝合わせて3戦連続2位、この日のスプリントではレース最速ラップ1分32秒003をマークした小椋藍(アプリリア)

 

第10戦オランダMotoGPスプリント
順位 ライダー 車両 トップ差
1 ラウル・フェルナンデス アプリリア
2 小椋藍 アプリリア 0秒362
3 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 1秒131
4 マルコ・ベゼッキ アプリリア 2秒161
5 ホルヘ・マルティン アプリリア 4秒591
6 マルク・マルケス ドゥカティ 4秒801
7 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 4秒652
8 エネア・バスティアニーニ KTM 5秒234
9 ペドロ・アコスタ KTM 9秒598
10 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 11秒134
11 ディオゴ・モレイラ ホンダ 11秒811
12 ルカ・マリーニ ホンダ 12秒983
13 アレックス・マルケス ドゥカティ 13秒102
14 ブラッド・ビンダー KTM 13秒414
15 アレックス・リンス ヤマハ 14秒513
16 マーベリック・ビニャーレス KTM 15秒286
17 トプラック・ラズガットリオグル ヤマハ 19秒188
18 アウグスト・フェルナンデス ヤマハ 29秒001
19 カル・クラッチロー ホンダ 29秒213
RT フランコ・モルビデリ ドゥカティ
RT ジャック・ミラー ヤマハ
RT ジョアン・ミル ホンダ