全日本ロードレース選手権第6戦岡山決勝は若松怜(JAPAN POST docomo Business TP2)が制した。

 岡山国際サーキットは朝から厚い雲に覆われた。昨日の雨の影響も色濃く残り、朝のウォーミングアップランではレインタイヤとスリックタイヤの両方が見られた。

 ST600ウォーミングアップラン中の赤旗中断によってJ-GP3クラス決勝は15分遅れでスタート。ウォーミングアップランの途中で降雨もあり、路面はウエットパッチが残る微妙な状態。グリッドについたときに雨はほぼ降っておらず、ほぼ全車スリックタイヤでスタート。

 好スタートを切ってレースをリードしたのは富樫虎太郎(SDG Jr. 56RACING)。飯高新悟(KIJIMA KISS RC with Katsudenki)が背後につけ、若手2台の対決が開始される。後方では若松怜(JAPAN POST docomo Business TP2)を先頭に5台ほどがセカンド集団を形成。

 2周目。飯高がトップに浮上。3周目には富樫が首位奪取。その間に若松がセカンド集団から抜け出してトップ争いに合流。4周目には飯高を捕らえて富樫の背後につけた。

 5周目に若松がトップ浮上。富樫は若松の背後につけるが、飯高は2台から離されて単独3番手走行に移行。その後方では岡崎静夏(JAPAN POST docomo Business TP)との争いに決着をつけた高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)が単独4番手走行を開始。飯高を追いかける。

 10周目に富樫が首位奪回。3位表彰台争いは11周目に高杉が飯高の前に出る。首位争いも表彰台争いも2台ずつ、ブリヂストンタイヤとピレリタイヤの対決の構図。

 12周目に再び前に出た若松。表彰台争いは13周目に飯高が前に。その間に後方から猛追してきたテーシン・インアパイ(AstemoSIRacing withThai Honda)が表彰台争いに参戦。三つ巴に。

 優勝争いの2台は最後まで順位を入れ替えるドッグファイトを展開。

 最終ラップ。ヘアピンで若松がオーバーラン。その直後に突然の大雨に見舞われる。途端に多重クラッシュが発生。若松のオーバーランで単独トップに立った富樫も転倒。その間に若松がコース復帰してトップでフィニッシュラインに戻る。その直前に赤旗が出る。

 結果、17周終了時点でレース成立。優勝争いは富樫に軍配が挙がったかと思われた。しかし富樫は『レース終了後5分以内にピットに戻る』という規定を守れなかったため、若松が優勝という情報が流れる。若松もチームも涙を流しながら大喜び。しかし、その後さらに決定は覆り、富樫優勝、若松は2位、3位に飯高の順で表彰台に上った。

暫定表彰式には勝者として頂点に立った富樫だったが、その後に結果が覆った

その後、12時24分に出た暫定結果では、若松が優勝、飯高2位、高杉が3位という結果になった。以下、4位岡崎、5位仲村瑛冬(TeamLife.HondaDream Kitakyushu)となった。
※MFJ国内競技規則 付則4ロードレース競技規則28-3-2(赤旗提示によるレース終了の場合の順位)により、上記順位が決定。

この暫定結果で富樫は6位に順位を下げた。

そして16時45分に出た正式結果は、暫定結果の順位から変更されることなく、正式に若松の優勝が決まった。

2位に繰り上がった#10 飯高、表彰台には上がらなかったものの3位を獲得した#75 高杉。#14 インアパイは一時3番手に浮上したが、富樫と同様に順位を下げて7位となった