全日本ロードレース選手権第6戦岡山ラウンドのJSB1000レースは長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が制した。

 決勝日の岡山国際サーキットは朝から断続的に降雨があり、不安定なコンディションが続いた。JSB1000クラス決勝は完全なウエットコンディション。周回数は24周から21周に減算された。

 好スタートを切ったのは國井勇輝(SDG Team HARC-PRO.Honda)。後方で2位争いを開始したのは野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)と長島。

 オープニングラップを終了した時点で國井は後続に1秒の差をつける。

 1周目に野左根を捕らえた中須賀は國井との差を詰め始めた。ペースの上がらない野左根は長島にも捕らえられて4番手に後退。中須賀は國井の背後にピタリとつけ、長島は単独3番手走行の様相。

 8周目に4番手走行の野左根が転倒を喫してしまう。これでトップ3台とは大きな差をつけられながらも4位争いに移行したのは水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)と岩田悟(Team ATJ)。サイドbyサイドの熱い戦いを展開する。

 レース中盤。長島が前を行く2台との差を詰めて3台でのトップ争いに持ち込む。

 14周目。中須賀がまさかの転倒。

 岩田との争いにけりをつけて単独4番手走行を開始していた水野が難なく3番手に浮上。

 17周目。長島がペースを上げて一気に國井との差を詰めるとトップに浮上。さらにペースを上げた長島は、國井のマシンが暴れたこともあり、あっという間にトップ独走態勢に移行。長島がダンロップに優勝をプレゼントした。

優勝/長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)

「予選のフィーリングからいうと1分43秒台でのレースは厳しいと思ったのですが、1分44秒台だとマージンを持って走れました。ペースはつらくなかったのですが、タイヤメーカーの違いで、つられて同じような動きをすると止まれなかったり、リアが流れて離されたりを繰り返しました。最終的には前に出て、スパートもかけて逃げ切れました。とりあえず今はほっとしています」

「ドライコンディションで勝たないと証明にはならないと思います。ライダーとしては素直に喜びきれないところがあります。最終戦ではしっかりドライコンディションで勝ちたいです」

2位/國井勇輝(SDG Team HARC-PRO.Honda)

「昨日からウエットコンディションが飛躍的によくなりました。事前テストから詰められたのが要因です。セッティングは大きな変更なく、ライディングで少しずつ合わせていけました」

「レース序盤が勝負だと思っていました。途中で早く終わらないかなと思ったのですが、まだレースは半分残っていました。長島選手も中須賀選手も後ろにつけていて離れないのは分かっていました。余裕があるのか、様子を見ているのか分からなかったので、自分の走りに集中していました」

「長島選手に抜かれてからは、転びそうにもなっていたので、追いかけるのは無理でした。でも、あそこまでできていたのに、もう少しできたのではないかと思うと悔しいです。でもJSB最高順位はうれしいです」

3位/水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)

「コースイン時からフィーリングがよくなくて、レースが始まっても厳しい状況でした。転倒車があってのぎりぎりの表彰台。順当にいけば5位ですから悔しいです。でもテストからウイークまでをとおして転倒車が多く、難しいコンディションだったのに、決勝では転倒せずにこの位置でゴールできたのは素直にチームに感謝したいです」

「岡山国際サーキットはドゥカティではうまく走れていませんが、ドライではテストからウイークまでいいアベレージで走れました。ラウンドで見れば、いい内容でした。ここで新しいタイヤを試して、こういう動きもできるというのを確認できたので、次戦に活かしたいです」