鈴鹿8耐レースウイークの土曜日、FIM EWC世界耐久選手権のプロモーターであるエンデュランス・モト・プロモーター(EMP)とホンダモビリティランドの共同記者会見が行なわれ、鈴鹿8耐の今後の展望を発表した。また、2027年から2029年までの3年間、鈴鹿8耐をEWCシリーズの一戦として開催する契約がなされたことが発表された。

EWCは昨年までワーナー・ブラザース・ディスカバリーがプロモーターを務めていたが、2026シーズンからは新たに発足されたEMPがEWCのプロモーターを務めている。EMPは、鈴鹿8耐を含むEWCの各主催者の4社とモチュールで組織されている。鈴鹿8耐のホンダモビリティランドを除いてフランスの団体および企業である。なお、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは引き続きEWCの国際映像を担当している。

「鈴鹿8耐は、欧州以外で開催される唯一のEWCシリーズであり、耐久レースでありながらスプリントのようなスピードでのレース展開や、フィナーレでのライトスティックを用いたファンとの一体感の醸成など、非常に特徴的な存在として長年にわたって注目をいただいています。今後もこれらの強みをいっそう磨き上げ、必要に応じて欧州へ水平展開すると共に、ヤマハ様、スズキ様、カワサキ様、そしてホンダといった2輪メーカーの母国サーキットとして、各メーカーの耐久レースへのさらなる参戦意欲を高めることに積極的に取り組んでいくことで、EWCシリーズの価値向上に貢献していきたいと考えています」とホンダモビリティランドの斎藤毅代表取締役社長。

さらに、「モータースポーツ文化の醸成という観点では、欧州開催のEWCシリーズの方から学ぶべきことは多々あると認識しており、EMPの発足を機に、欧州地域とのコミュニケーションをさらに深め、鈴鹿8耐をこれまで以上に地域に根付いたイベントへと昇華させていきたいと考えております。日本における耐久レースの人気を高めると共に、将来的にはアジアからの注目を高めることで、EWCシリーズ全体へのさらなる貢献を果たしてまいりたい」と語った。

EMP社長のクロード・ミシー氏は、「ホンダモビリティランドがこの事業に参画していただいていることは大変光栄で、そして誇りに思っています。EMPの使命は選手権の認知度を高め、魅力を強化し、そして今日の契約をしたように長期的な発展を支援することにあります。私たちはメーカー各社とのより緊密な連携を目指し、付加価値の高いプロモーション活動ができるようにしたいと考えています。目標は、選手権の魅力を高め、ファンや関係者とのより深いかかわりを生み出す、革新的な取り組みを一緒に作り上げていくことです」とコメント。

また、FIMオセアニア地域のピーター・ドイル会長は「鈴鹿8耐は私にとっても非常に意義深いものです。私は45年前にメカニックとして鈴鹿サーキットに来まして、鈴鹿8耐がもたらす幸福感や興奮は非常に代えがたいものだと思っています。鈴鹿8耐は日本の2輪レースを象徴するものだと思っています。SBKやMotoGPに参戦しているライダーたちにもとても魅力的に映っており、私の母国であるオーストラリアのライダーたちも非常に注目しています」とした。

また、現在は年4戦で争われているEWCだが、2028年には新たに1戦を追加する予定があるという。開催地はヨーロッパかもう一つの可能性としては別の大陸で、レースは8時間か12時間で行なわれる構想があるとEMPミシー氏が明かした。

写真は左から、FIMオセアニア地域のピーター・ドイル会長、EMPのクロード・ミシー社長、ホンダモビリティランドの斎藤毅代表取締役社長