MotoGP第11戦ドイツMotoGPクラス3日目、ウオームアップ走行と決勝が、ドイツ東部のザクセンリンクで開催された。決勝では、マルク・マルケス(ドゥカティ)が昨日のスプリントに続き1位となりダブル優勝を達成した。2位には小椋藍(アプリリア)が入り、3位はラウル・フェルナンデス(アプリリア)。

日本午後4時40分(現地午前9時40分)から10分間行なわれたウオームアップ走行でもトップタイムを記録したのはマルク・マルケスだった。2番手となったファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は新しいエアロパーツを導入、それが影響しているかは分からないが8コーナーで転倒もあった。3番手はアレックス・マルケス(ドゥカティ)。小椋は1分21秒258で10番手タイムだった。

日本午後9時(現地午後2時)から30周で開催された決勝は、気温28度、路面温度42度、湿度40%、雲はあるものの青空が広がるドライコンディション。フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)はプラクティスのスロー走行で3グリッドダウンからスタート。今大会からスタート時の車間距離が安全確保のために広がった。

P.P.スタートのマルク・マルケスは終始トップを守り、そのまま優勝した。レース最速ラップタイムも同選手が3周目に記録した1分21秒088。スタート後は、マルク・マルケスに続き、アレックス・マルケス(ドゥカティ)、フェルナンデス、小椋、ジャンアントニオ、ホルヘ・マルティン(アプリリア)、フランチェスコ・バニャーヤ(アプリリア)、ペドロ・アコスタ(KTM)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ヤマハ)の順でトップ10となりファーストラップを終えた。

4周目にジャンアントニオが10コーナーで転倒。7周目にはジョアン・ミル(ホンダ)が13コーナーで転倒。9周目には、グレシーニ・レーシングの30周年を記念するカラーで出場していたアレックス・マルケスが13コーナーで転倒。アレックス・マルケスのマシンには、2000年にWGP250クラスでグレシーニに所属していた故・加藤大治郎の74ステッカーも貼られていた。その後も22周目にカル・クラッチロー(ホンダ)が転倒。マーベリック・ビニャーレス(KTM)は27周でピットイン、リタイア。5台がリタイアの厳しいレースだった。

序盤は4番手、すぐ後ろにはアコスタが着いている状況の中にいた小椋だが、2周目以降、3周目には1分21秒184というマルケス兄弟、アコスタに次ぐ4番手のレースラップタイムを記録。前を行くアレックス・マルケス転倒後3番手に浮上すると、23周目まで1分21秒台をキープ。その後も1分22秒台前半をマークし、前を行くフェルナンデスよりも速いペースで追い上げ、残り5周となる24周目にフェルナンデスをパスした。

先頭のマルク・マルケスは後半もペースを大きく落とすことはなく、トップでチェッカーフラッグを受けた。ザクセンリンクでのMotoGPクラス通算10勝目、2年連続スプリント決勝のW優勝。小椋は2位、日本人の3戦連続表彰台は2002年の宇川徹以来(ドイツGP、チェコGP、ポルトガルGP)。3位はフェルナンデスが入った。

年間ポイントは、ホルヘ・マルティンが208ポイントでトップ。小椋が194ポイントで2位となり、この記録も2002年の宇川以来の高順位となった。3位マルク・マルケスが190ポイント、4位マルコッキ(アプリリア)186ポイント、5位ジャンアントニオは184ポイント。11戦を終えて、24ポイント差の中に5人のライダーがひしめく展開は、近年のMotoGPクラスチャンピオンシップでも最も接戦となっている。

次戦は3週間後の8月7日(金)から第12戦イギリスGPの走行が始まる。

2戦連続で揃って表彰台を獲得したスーパーファイル・トラックハウス・MotoGP・チームの小椋藍(アプリリア/左)とラウル・フェルナンデス(アプリリア/右)。レース後の取材で、小椋は前半戦を振り返った点数を10点満点中10点の自己評価、フェルナンデスは6か7、マルク・マルケスは6、それを聞いて自分が3人の中では一番幸せだと話していた。
金曜日からの3日間で延べ261831人の観客が訪れたザクセンリンク

 

MotoGP第11戦ドイツMotoGP決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 マルク・マルケス ドゥカティ
2 小椋藍 アプリリア 1秒996
3 ラウル・フェルナンデス アプリリア 5秒104
4 ペドロ・アコスタ KTM 7秒684
5 ホルヘ・マルティン アプリリア 11秒372
6 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 11秒495
7 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 17秒560
8 ルカ・マリーニ ホンダ 18秒683
9 エネア・バスティアニーニ KTM 19秒140
10 ブラッド・ビンダー KTM 22秒137
11 ディオゴ・モレイラ ホンダ 22秒280
12 ジャック・ミラー ヤマハ 26秒154
13 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 30秒910
14 アレックス・リンス ヤマハ 31秒511
15 トプラック・ラズガットリオグル ヤマハ 38秒122
RT マーベリック・ビニャーレス KTM –
RT カル・クラッチロー ホンダ –
RT アレックス・マルケス ドゥカティ –
RT ジョアン・ミル ホンダ –
RT ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ –