全日本ロードレース選手権第5戦もてぎのST1000決勝レース1は井手翔太(AKENO SPEED.RC KOSHIEN)が制した。

雨はやんだものの上空は厚い雲が覆い、路面はウエットコンディション。好スタートを切ってレースをリードしたのは亀井雄大(RTJapan M Auto)。オープニングラップから後方を引き離す。背後では井手を先頭に名越哲平(SDG Team HARC-PRO. Honda)、荒川晃大(Astemo Pro Honda SIRacing)、羽田太河(Astemo Pro Honda S I Racing)、國峰啄磨(TOHO Racing)、伊藤元治(YAHAGI Racing Team)らが縦に長い列を作る。

2周目。亀井との差を詰めた井手が、背後につけて周回を開始。名越は3番手単独走行の様相。羽田と國峰、伊藤、荒川が4番手争いを開始。

3周目に井手がトップ浮上。亀井はペースが上がらずじりじりと離されていく。後方では4番手争いに決着をつけた國峰が3番手の名越に迫る。

5周目に名越の前に出た國峰。猛然と亀井との差を詰め始めた。その間に井手はトップ独走態勢に入る。

8周目。亀井が単独転倒。これで國峰が難なく2番手浮上。後方では3番手浮上の名越を羽田、荒川が追いかける展開。そしてラスト2周で羽田、荒川が相次いで名越を攻略。名越は3番手のポジションを奪われてしまう。

一方の井手は最後まで危なげない走りで今季初優勝。國峰は2位でゴール。3番手争いは最終ラップで荒川が転倒、その間に3番手奪還の名越が表彰台を獲得した。

優勝/井手翔太(AKENO SPEED.RC KOSHIEN

「予選は5番手で、トップとは12くらいの差があったから、雨が得意な訳ではないと思います。でも終わってみたら勝っちゃいました。自分は食らいついていく側で、最後までトップグループにいられればいいと思っていたので、ビックリです。雨しか勝っていないので、ドライコンディションでも勝てるようにしたいです」

「決勝は雨量が減って乾いていく方向だったので、自分にはよかったです。タイムも予選よりも2秒くらい速かったです。運もあると思いますが、いいマシンを造ってくれたチームのおかげです」

2位/國峰啄磨(TOHO Racing

「想像以上にスタートに失敗しました。スタート直後も羽田選手と接触があったりしてポジションを落としてしまいました。その後も羽田選手とのバトルになりましたが、僕のアドバンテージがあるところが彼のウイークポイントだったこともあり、抜けていくことができました。亀井選手のところまでいけるかと思ったのですが、追い付いた途端に彼がペースアップした感じがありました」

「井手選手までは諦めていたのですが、最低でもここはキープしようと思ったタイミングで亀井選手が転倒。僕もびびってしまったのですが、とりあえずいつもどおりの2位を取れたのでよかったです」

3位/名越哲平(SDG Team HARC-PRO. Honda

「井手選手同様、僕も雨量が少ない方がいいと思っていたのですが、路面温度の変化に過敏に反応してしまい、グリップを得られませんでした。予選よりもペースは上がったのですが、上位陣がそれ以上に速かったので、結果的にずるずる下がってしまいました」

「最後まであきらめずに走った結果、運も引き寄せました。前戦も運を味方につけて表彰台に登れました。後は実力で真ん中にいけるようにしたいです。明日はコンディションも変わると思いますが、気持ちを強くして頑張ります」

※トップ画像は予選時に撮影されたものです。