マーベリック・ビニャーレスが1番手、小椋19番手、中上20番手発進【MotoGP第9戦イタリアMotoGPプラクティス】

MotoGP第9戦イタリアMotoGPクラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、イタリア、ムジェロ・サーキットで開催された。今大会は、小椋藍がケガから復帰、2戦ぶりに出場。更に鈴鹿8耐テストでケガをしたルカ・マリーニ（ホンダ）の代役で、中上貴晶（ホンダ）がホンダワークスとして出場している。

日本時間午後5時50分（現地時間午前10時50分）から45分間行なわれたフリー走行1は、気温28度、路面温度43度、湿度56％、晴れたドライコンディション。この走行では、地元出身マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）が最終19周目に1分46秒199を記録してトップだった。2番手はペドロ・アコス（KTM）で同じ1分46秒199、ベゼッキの方が2番目に速いタイムが速かったため、アコスタが2番手となった。3番手はブラッド・ビンダー（KTM）1分46秒252。小椋藍（アプリリア）は1分47秒049で15番手、中上貴晶（ホンダ）は1分47秒292で17番手だった。

日本時間午後10時（現地時間午後3時）から1時間で開催されたプラクティスは、気温33度、路面温度49度、湿度37％、日差しが厳しいドライコンディション。序盤、4コーナーでファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）が激しく転倒。左肩を脱臼するも、その場でオフィシャルに押すよう指示し、治してピットへ戻り再スタートした。中盤には15コーナーでジャック・ミラー（ヤマハ）も転倒、ミラーもピットへ戻り再スタート。序盤は、アコスタが5周目に記録した1分45秒729がトップタイムだった。

終盤のタイムアタックは、目まぐるしくトップが入れ替わった。残り15分を切り、ラウル・フェルナンデス（アプリリア）が15周目に1分45分647を記録しトップが入れ替わる。その後は、フランコ・モルビデリ（ドゥカティ）が1分45秒432でトップへ。直後、フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）が1分45秒324、更に1分45秒218まで縮めトップ。

残り10分が近付き、ベゼッキが1分45秒154を記録し、トップが入れ替わると、残り10分を切ってマルク・マルケスが1分45秒044をマーク1番手。更に、アレックス・マルケスが1分44秒787を記録しトップとなる。残り5分を切って、バニャーヤが20周目1分44秒744を記録し再びトップとなった後、終了間際、マーベリック・ビニャーレス（KTM）が20周目1分44秒634をマークし1番手となった。

結果、1番手ビニャーレス、2番手バニャーヤ、3番手マルク・マルケス、4番手アレックス・マルケス、5番手は転倒もあったクアルタラロ、6番手ベゼッキ、7番手はアレックス・リンス（ヤマハ）、8番手アコスタ、9番手モルビデリ、10番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）。以上10名は明日、予選Q2スタートとなる。トップ10の記録は全員が前ミディアム後ソフトタイヤだった。

小椋は前ミディアム後ソフトタイヤで22周目に1分45秒998を記録、19番手。中上は前ミディアム後ソフトタイヤで24周目に1分46秒068を記録し20番手。明日はQ1からのスタートとなる。

明日、日本時間午後5時10分（現地時間午前10時10分）からフリー走行2が30分行なわれた後、続いて日本時間午後5時50分（現地時間午前10時50分）から15分間の予選Q1がスタートする。そのまま続けて予選Q2も行なわれ、日本時間午後10時（現地時間午後3時）からは11周でスプリントも開催される。プラクティスの結果トップから20番手の中上まで1.434秒差の混戦のMotoGP、明日も激しい戦いが予想される。