雨天のため終盤、赤旗中止、トップはジョー・ロバーツ【MotoGP第12戦チェコMoto2プラクティス】

MotoGP第12戦チェコMoto2クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、チェコ、ブルノ・サーキットで開催された。日本時間午後4時50分（現地時間午前9時50分）から40分で開催されたフリー走行1は、気温16度、路面温度20度、湿度89％、曇りのウエットコンディション。風は強め、場所によっては軽く水しぶきが上がる場所もあった。

このセッションでは、トニー・アルボリーノ（ボスコスクーロ）が2分11秒078のトップタイムを記録。2番手イザン・グエバラ（ボスコスクーロ）2分11秒508で、ブルークルー・プラマック・ヤマハMoto2がワンツーだった。3番手はダニエル・オルガド（カレックス）で2分11秒849。國井勇輝（カレックス）は2分12秒991で17番手、佐々木歩夢（カレックス）は2分13秒761で24番手、羽田大河（カレックス）は2分14秒054で26番手。

日本時間午後9時5分（現地時間午後2時5分）から40分間の予定で始まったプラクティスは、気温20度、路面温度31度、湿度69％、曇りのドライコンディションだった。2周目は、地元チェコ出身ライダーのフィリップ・サラッチ（ボスコスクーロ）が1分59秒942を記録してトップ。2019年のMoto2クラス、アレックス・マルケスが記録した2分01秒463の歴代コースレコードを1秒521更新。

その後、ジョー・ロバーツ（カレックス）が3周目1分59秒485、4周目1分59秒032と記録を縮めてサラッチのコースレコードを更新。開始15分ほどで、レインフラッグが振られだし、観客の多くがレインコートを着たり、傘をさしたりしだした。折り返す頃の時間になると、雨がかなりひどくなり、ほとんどのライダーがピットイン。一番最後まで走行していたアルボリーノは、雨によりやむを得ない状態でピットに戻ったようで、ピット内でとても悔しそうな様子だった。

終盤、ディオゴ・モレイラ（カレックス）、サラッチ、コリン・ベイヤー（カレックス）、アルベルト・アレナス（カレックス）が一度はピットアウトしたものの、更に雨が激しくなり、残り3分54秒で天候のため赤旗中断。そのままMoto2プラクティスは終了となった。

結果、トップは2番手に0.542差のロバーツで1分59秒032、2番手サラッチ1分59秒574。3番手には6周目で1分59秒604を記録していた、ポイントリーダーのマニュエル・ゴンザレス（カレックス）が入った。7周目に2分00秒678を記録した佐々木は21番手、6周目2分01秒314を出した國井は26番手。6周目2分02秒255を記録した羽田は27番手。日本人ライダー3人はトップ14を逃し、明日は予選Q1からスタートする。

前戦ドイツGPで優勝したデニス・オンジュ（カレックス）は14番手コリン・ベイヤー（カレックス）と0.014秒差で15番手。Q2スタートとなる。他にも、フリー走行1でトップだったアルボリーノ、3番手だったオルガド、年間ランク5番手のバリー・バルタス（カレックス）、3番手のモレイラがQ1スタート。モレイラは、更に、前戦の決勝レース中のジェイク・ディクソン（ボスコスクーロ）との接触後、コースアウト、そこから戻り、ダビド・アロンソ（カレックス）との接触事故となった走行が危険だったため、今大会決勝はピットレーンスタートのペナルティーが科されている。

明日、Moto2クラスは日本時間午後4時25分（現地時間午前9時25分）からフリー走行2が30分間で行なわれる。日本時間午後8時45分（現地時間午後1時45分）からは15分間の予選Q1、日本時間午後9時10分（現地時間午後2時10分）からは同じく15分の予選Q2が開催される。