MotoGP第21戦ポルトガルMotoGPクラス3日目、ウオームアップ走行と決勝が日曜日、ポルトガル、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ、通称ポルティマオ・サーキットで開催された。日本時間午後6時40分(現地時間午後9時40分)から10分間行なわれたウオームアップ走行は、気温17度、路面温度19度、湿度62%、晴れたドライコンディション。
この走行ではマルコ・ベゼッキ(アプリリア)が1分38秒292でトップタイムだった。2番手ペドロ・アコスタ(KTM)1分38秒836、3番手フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)1分38秒912。小椋藍(アプリリア)は5周目1分39秒544で10番手だった。
その後パレード、Moto2決勝が行なわれ、ポルトガル国旗を下げたヘリコプターが飛ぶなどのセレモニーが始まった。2019年からMotoGPクラスで参戦を続けた地元ポルトガル出身のミゲール・オリベイラ(ヤマハ)が来期WSBKへ移籍するため、会場では「ミゲール・オリベイラ」の大歓声が上がった。大きな船やパフォーマーなどが現れ、ショーの一部のような形で、娘と妻からポルトガル国旗がオリベイラに渡される感動的な式典後、イオランダという歌手が国歌斉唱。延べ183102人の観客に見守られてのスタートだった。気温20度、路面温度28度、湿度52%、晴れ渡ったドライコンディション。
P.P.からベゼッキがホールショットを獲得。アコスタ、アレックス・マルケス(ドゥカティ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ホンダ)、ジョアン・ミル(ホンダ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(ヤマハ)、ルカ・マリーニ(ホンダ)、小椋のトップ12で2周目を迎えた。
1周目5コーナーでは接触を伴い、モルビデリが転倒、リタイア。2周目にはアレックス・マルケスがアコスタを捉えて2番手に浮上するが、アコスタも1分38秒237のレース最速を記録して前を追った。ミルはマシントラブルでピットイン、3周目にリタイア。エネア・バスティアニーニ(KTM)も接触によるトラブルで一度ピットイン、再スタートした。11周目には、クアルタラロと4番手争いをしていたバニャーヤが10コーナーで転倒、リタイア。
トップに立ったベゼッキは19周目まで1分38秒台をキープ。安定した走りで首位を守り、1位でチェッカーを受けた。6大会連続で決勝勝者が変わるのは、2020年以来。アプリリアは今季3勝目となり、1シーズンでの優勝回数3回はアプリリアの新記録。
2位はアレックス・マルケス、3位アコスタ。4位はアルデゲール、5位ビンダー、6位クアルタラロ。小椋はザルコとの激しいバトルも制して7位に入った。8位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、9位ザルコ、10位ポル・エスパロガロ(KTM)。11位マリーニ、12位ミラー、13位アレックス・リンス(ヤマハ)、14位オリベイラ。マルク・マルケス(ドゥカティ)の代役参戦、ニコロ・ブレガ(ドゥカティ)は15位で1ポイント獲得。
年間ポイントはマルク・マルケス545、アレックス・マルケス445に続き、ベゼッキが323ポイントで3番手。バニャーヤは288ポイントのまま4番手、5番手アコスタが285ポイント。6番手はジャンアントニオ239、7番手モルビデリ227、8番手アルデゲール203。9番手クアルタラロ198。昨日の予選から肩のケガで欠場となったラウル・フェルナンデス(アプリリア)が146で10番手。小椋は88ポイント16番手。
過去最多22戦が行なわれる今シーズン、最終戦となる第22戦バレンシアGPは来週、11月14日の金曜日から走行が始まる。


| MotoGP第20戦マレーシアMotoGP決勝 | |||
|---|---|---|---|
| 順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
| 1 | マルコ・ベゼッキ | アプリリア | |
| 2 | アレックス・マルケス | ドゥカティ | 2秒583 |
| 3 | ペドロ・アコスタ | KTM | 3秒188 |
| 4 | フェルミン・アルデゲール | ドゥカティ | 12秒860 |
| 5 | ブラッド・ビンダー | KTM | 16秒327 |
| 6 | ファビオ・クアルタラロ | ヤマハ | 18秒442 |
| 7 | 小椋藍 | アプリリア | 19秒255 |
| 8 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ドゥカティ | 20秒612 |
| 9 | ヨハン・ザルコ | ホンダ | 21秒040 |
| 10 | ポル・エスパロガロ | KTM | 26秒517 |
| 11 | ルカ・マリーニ | ホンダ | 28秒226 |
| 12 | ジャック・ミラー | ヤマハ | 29秒717 |
| 13 | アレックス・リンス | ヤマハ | 30秒650 |
| 14 | ミゲール・オリベイラ | ヤマハ | 31秒783 |
| 15 | ニコロ・ブレガ | ドゥカティ | 32秒072 |
| 16 | ロレンツォ・サルバドーリ | アプリリア | 39秒869 |
| 17 | ソムキャット・チャントラ | ホンダ | 1分01秒545 |
| 18 | エネア・バスティアニーニ | KTM | 2laps |
| RT | フランチェスコ・バニャーヤ | ドゥカティ | – |
| RT | ジョアン・ミル | ホンダ | – |
| RT | フランコ・モルビデリ | ドゥカティ | – |