小椋藍がオランダGPでついに初優勝を飾った。
楽なレースではなかった。スタートはよかったものの2周目にマルク・マルケス、ペドロ・アコスタらとのし烈な3位争いに巻き込まれ、ホルヘ・マルティンとラウル・フェルナンデスのトップ争いから離されてしまう。しかし小椋はすぐに3位争いに決着をつけると猛然とトップ2台を追いかけた。ついに2台を捕らえようとしたとき、「リアのデバイスはターン1で解除した。でもターン1からターン3の間でなぜかまた作動してしまった。理由は分からないけれど、その後バイクは正常に戻った」とラインを大きく外して再び2台から遅れを取りながらもすぐにばん回。20周目にトップに浮上すると、あっという間に独走体勢を構築。26周のレースをトップで終え、素直に喜びを爆発させた。
レース後に小椋はショートインタビューに答えた。
Q 2015年にタレントカップで世界挑戦を始めて11年。ついにMotoGPで優勝しましたね。
「MotoGP初優勝は自分にとってものすごいうれしいものになりました。タレントカップ参戦を始めてから11年。そこから今まで自分は、常に何が足りないか考えて、そこで感じたものを練習につなげて実戦につなげるということを続けてきました。それが一つの形になって表れてくれてすごくうれしいです」
Q 日本人22年ぶりの優勝です。
「Moto3では優勝できなかったんです。Moto2ではいくつかのレースで勝てました。でも一番上のクラスでの国歌は自分にとっても特別でした。日本にとっても一番上のクラスで国歌が流れるのは大きな意味があると思う。それが自分が流せたのですから、もっとうれしいです。日本のモータースポーツのために少しでも結果で何か自分ができることがあれば、と常に思っています。それに関しても形になったかなと思うから、それもうれしいです」
Q アプリリアでは藍のステップbyステップの成長ぶりが評価されています。
「小さいころからやってきたことは替わらないです。MotoGPでもレース、ウイークで足りないと思ったことを、スペインや日本に帰ってどう克服するかという練習をして、またレースに戻るというのを繰り返しました。そこをアプリリアに評価してもらっているのならうれしいです」
Q チャンピオンシップでもトップから25点差のランキング4位。数字上ではタイトル争いに名乗りを挙げたことになりますね。
「チェコとオランダでかなり多くのポイントを獲得できて、かなり上に近付きました。でも初表彰台も今年。初優勝も取れたばかり。まだまだいろんなものがほかのライダーに比べて足りないです。とにかく自分にできることをやっていくだけです。引き続き頑張ります」
Q 日本のファンに向けてメッセージを。
「日本のファンの方々にはいつも応援してもらって感謝しかないです。ライダーとして結果で返せるのが一番大きな意味を持つし、ライダーとしてもうれしい。ファンにも分かりやすい形で一つ返せたのはうれしいです」