2026年鈴鹿8耐の決勝が行なわれ、Honda HRC(HRC)が優勝し、5連覇を達成した。高橋巧は8勝を記録し、鈴鹿8耐最多優勝記録を更新した。

土曜日から雨が降り続く鈴鹿サーキット。朝のウオームアップ走行もレインコンディションで行なわれ、転倒車が多数あった。
ウオームアップ走行が終わり、ほどなく雨がやむ。決勝スタート時は曇り空だが、路面はレインコンディションという状況の中、11時30分に8時間の戦いが始まった。

ポールポジションのHonda HRC(HRC)に並び、Yoshimura SERT Motul(ヨシムラ)が好スタートを切ってホールショットを奪う。
オープニングラップはAutoRace Ube Racing Team(宇部)が制し、HRC、Astemo Pro Honda SI Racing、YAMAHA FACTORY RACING TEAM(21ヤマハ)、YART Yamaha Official EWC Team(YART)、ヨシムラ、F.C.C. TSR Honda France(TSR)と続いた。
9周目に白煙を吐くマシンがあり、慎重に走らざるを得なくなった宇部に2番手のHRCが接近し、11周目にはトップを奪取。13周目にはBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(37BMW)が3位で浮上する。
14周目、130R付近で白煙を吐く車両があり、先頭が15周目を走行中にセーフティカー(SC)が導入される。この直前にトップは宇部に替わる。
オイル処理に時間がかかり、SCが解除されたのは25周を終えるタイミング。さらに雨も降り出し、あっという間にフルウエットとなる。
1回目のライダー交代が行なわれ、トップ6チームの順位はHRC、37BMW、YART、21ヤマハ、宇部、Team SUZUKI CN CHALLENGE(SUZUKI CN)となる。

1回目のSCが解除されたから約30分後、転倒車があり13時5分ごろ再びSC導入。雨量は増え、SCが続く。約40分後にSC解除。トップはHRCが守り、21ヤマハは2位に浮上。37BMW、YART、宇部が続く。SCが入った位置により、6位以下のSUZUKI CN、SDG Team HARC-PRO. Honda、ヨシムラ、Team SAKURAI HONDA、TSRとは約半周の差が築かれた。

14時10分ごろから各チームがルーティンのピットワークが行なれ、このころから雨は小康状態となる。宇部は7番手付近まで落ち込んでいたが、2分17秒台で猛追し、72周目には21ヤマハを捕らえて2位に浮上する。

15時15分過ぎから3度目のルーティンのピットワークを迎え、順位はHRC、宇部、21ヤマハ、YART、37BMW、ヨシムラで落ち着く。しかしヨシムラはピットワーク時にミスがあり、10秒のストップ&ゴーペナルティが科されてしまう。

ここまでHRCは高橋巧、ジョナサン・レイの二人で走行を続け、宇部も浦本修充とシルバン・ギュントーリも二人。一方の21ヤマハ、YARTは3人で走行している。

16時ごろ、ファステストラップをたたき出しながら走行する21ヤマハが、コース上で宇部を抜き2位に浮上、さらに差を築いていく。

HRCは淡々と走行を続ける。スタートから5時間半が経った17時ごろ、雨は再び小康状態となる。HRCや21ヤマハは次のライダー交代に向けてスリックタイヤも用意している。ところが17時45分ごろから再び雨は強くなる。

5度目のピットワークが落ち着いた18時ごろの順位は、HRC、21ヤマハ、宇部、YART、37BMW。

18時20分ごろ、マイケル・ファン・デル・マークが駆る37BMWが猛追し、YART、宇部を次々にパス、ポジションを表彰台圏内に押し上げる。そして残り1時間となる18時30分ごろから最後のライダー交代が行なわれ、37BMWはマイケルのダブルスティントを敢行。HRCはレイから高橋に交代、21ヤマハはミラーからロカテッリに交代した。そして宇部は最終スティントを浦本が担当。しかし、宇部に対してピット作業でのペナルティとして10秒のストップ&ゴーが科され、5位に落ち込んでしまう。

18時50分過ぎ、逆バンクで立て続けに転倒が起こり、この車両を撤去するため、レース残り35分のところでSCが導入される。これにより、先頭のHRCと2位の21ヤマハの間にSCが入り、約半周の差が築かれてしまった。さらに雨量も多いため、車両が撤去されてもなかなかSCが解除されない。
19時30分、SCが入ったままチェッカーが振られ、Honda HRCの優勝が決まった。