全日本ロードレース選手権第5戦もてぎJ-GP3決勝は知識隼和(TN45 MIRAI Racing with Astemo)が制した。

雨は上がったものの日差しはなく、決勝スタート時の路面はハーフウエット。気温23度、湿度84%と夏と秋が入り交じったような天候。

なお、金曜日に転倒、負傷して予選はドクターストップとなった尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)は欠場。ゼッケン1番不在の一戦となった。

ほぼ全車がスリックタイヤでスタート。ホールショットを奪ったのはポールシッターの知識。飯高新悟(KIJIMA KISS RC with Katsudenki)、若松怜(JAPAN POST docomo Business TP2)と続き、3台がドッグファイトを開始。2周目に飯高がトップ浮上。3台のバトルに乗じて富樫虎太郎(SDG Jr. 56RACING)が追い付いてトップグループは4台に膨らむ。

5周目。知識が首位奪回。6周目は飯高がトップで戻ってくる。その間に若松が前に出るシーンも見られ、3台はそこここで順位を入れ替える富樫はしっかりと3台に食らいつく。

後方ではテーシン・インアパイ(AstemoSIRacing withThai Honda)と5位争いを始めた高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)。これを制してトップ4台を追い始めたものの転倒。

トップ4台は激戦を続ける。しかしラスト3周。若松が転倒。

3台になったトップ争い。これをスポット参戦の知識が制し、全日本初優勝。富樫が2位、飯高が3位と表彰台を若手が占めた。

優勝/知識隼和(TN45 MIRAI Racing with Astemo)

「グリッドでは路面がぬれていて、でもレインでは無理っていうのは分かっていたのでスリックを選びましたけど、内心ちょっとビビっている部分もありました。でも、マシンのポテンシャルは一番あったと思うので、自由に動くことができました。それもチームのおかげなので感謝しています」

「一対一のバトルではなかったので、ちょっと難しい部分はあったんですけど、何とか最後、ほかの選手のミスもありながら勝ててよかったです。V字でトップに出る予定ではなかったので、自分の組み立てとは違ったんですけど、作戦を変えてビクトリーまでしっかり抑えました。初めての全日本の優勝ですし、思っていたとおりの最高の気分です。最高にうれしいです」

2位/富樫虎太郎(SDG Jr. 56RACING)

「後ろのポジションからスタートだったのでどうなるかなと思ったんですけど、最初の1周で前に出て、しっかりトップをねらえる位置に出てこられました。途中けっこう離される場面もありましたが、そこで無理すると転倒につながってしまうと思ったので、追いつけると信じてしっかり前を追っていきました。最後は負けてしまったんですけど、しばらく2位ばかり続いているので、次こそは勝ちたいです」

3位/飯高新悟(KIJIMA KISS RC with Katsudenki)

「自分でもびっくるするくらい順調にレースウイークが進んでいました。予選では本当はポールポジションが取りたかったですけど、知識選手ともすごい差があった訳ではなかったですし、もっとペースアップできるなっていう手ごたえはありました。決勝は自分が引っ張っていくぞっていう思いで臨んでいました。でも最終ラップに自分のミスでレースをつぶしてしまった。自分が情けないですし、チームにも申し訳ないなって気持ちです」