全日本ロードレース選手権第5戦もてぎST600は藤田哲弥(TN45 MIRAI Racing with Astemo)が制した。

日曜日は少し天候が回復。曇天ながらドライコンディションで決勝を迎えた。しかしときどき小雨がぱらつき、油断大敵な空模様。

好スタートを切ってホールショットを奪ったのは小山知良(JAPAN POST docomo Business TP)。後方では岡部怜(NitroRyotaRacing 11)、藤田、長尾健吾(TEAMKENKEN YTch)、岡部怜(NitroRyotaRacing 11)、松岡玲(ITO RACING BORG CUSTOM)が激しい2位争いを開始。

藤田は勢いをつけて2周目には小山を捕らえてトップ浮上。小山は藤田の背後にピタリとつけ、この2台に長尾が食らいつく。3台でのトップ争いが開始。

藤田、小山、長尾は膠着状態のまま周回を重ねる。後方では高橋匠(K-FUND GBSracing)、松岡玲(ITO RACING BORG CUSTOM)、松本康雅(MOTOBUM HONDA)、ワヒュー・ヌグロホ(ITO Racing YRI Borg Custom)の4台がセカンド集団を形成。10周目に松本が転倒。これでトップ争い、4位争い共に3台ずつに。

ラスト2周。ねらいすました小山だがリアが流れて逆に差が開いてしまう。藤田は最後までトップを守りきり優勝。小山は2位、長尾は3位とベテラン勢が表彰台2席を獲得。4位争いは高橋が制した。

優勝/藤田哲弥(TN45 MIRAI Racing with Astemo

「(ケガからの復帰戦で)この半年はつらかったけれど、支えてくれる人がいました。その人たちのおかげでここまで戻ってこられました。結果で返せてうれしいです。どこまでいけるのか、自分との戦い。限界に挑戦する状況でした」

「(トップに立ってからの作戦)何も考えていませんでした。毎周毎周全力で、抜かれたら抜き返そうという気持ちでした。ラスト5周はいつ来てもいいように準備していました。ケガの影響で一発タイムは出ないのですが、どうやったら安定したタイムで走れるかだけを考えていました」

2位/小山知良(JAPAN POST docomo Business TP

「金曜日の時点で藤田選手、長尾選手の3人の戦いになると予想していました。後ろに長尾選手しかいないことが分かってからは、表彰台は確定だと思いました。あとは1位か2位かと。2位と3位は一緒なので、いけるところまでプッシュしようと思いました。でも、残り4周で(ケガした手が耐えられず)ブレーキがかけられなくなりました。残り2周ではブレーキをかけているつもりでもかけられていなくて、止まりませんでした」

「今回は藤田選手が速かったです。いいレースができたと思います。チャンピオンシップはいい感じになったと思うので、あとはポカミスしないように取り組みたいです」

3位/長尾健吾(TEAMKENKEN YTch

「最初から余裕がなかったです。木曜日2本目の雨の走行も全くフィーリングがなく、昨日はそのイメージを払拭する作戦を決めました。それがうまくいかなかったのですが、運よくセカンドロウに並ぶことができました」

「予選上位はほぼ一緒に走ったことのないライダーだったので、読み切れない状況でした。小山選手が先頭を行くのは予想できていたので、そこをフォローして集団を作ればいいレースができると思いました。ただ、前の2台とは走りのリズムやストロングポイントがあまりにも違いました。8耐で負ったケガをカバーしながらのライディングで、まだ合わせ込めていません。次戦は去年勝った岡山なので、帳尻を合わせたいです」